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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
《ラストストーリー》もしもこんな人生を歩めたら・・・それって結構面白いんじゃね?
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仙術使いの端くれだし」
「シャインお兄さんも怠け者さんなんですか?毎日たばことお酒とパチンコ漬けの・・・」
「そこまでじゃないから!あと何だその生々しい具体例!?」

・・・分身の苗ちゃんも苗ちゃん自身であることに変わりは無いので、離れているのに仙人界での修行の事をさっき聞いてきたかのように話してくれる。本質的には2人に違いは無いらしく、事情を知らない周囲は彼女の変化に全く気付いていない。お兄ちゃん曰く「俺よりすごいかも」らしい。


「しかしこの”蓬莱島”・・・なかなかに興味深き場所よな」
「所持する戦力、技術力、住民の身体能力共に管理局を上回っています」
「おーい皆〜!モモ貰って来たよ〜!!」
「わぁ、おいしそう・・・!」
「喜媚も食べりっ☆」
「僕もー!!」
「ええい、散れ散れ!妖怪仙人にチビ道士!」
「何だよー!そっちだってチビじゃないかー!!」
「良いのですか二人とも?このままだと胡喜媚とレヴィに桃を平らげられてしまいますよ?」

紫天一家の皆は自由奔放に遊びまわっており、時折仙人界から桃を持って帰ってくる。
美肌効果抜群で桃子さん達マミーズに気に入られたため、衣食住には困っていないようだ。





「あれ?お兄ちゃんは?」
「それがねぇ、龍鱗機を改造してドラゴンらしい形に替えたあの子いただろ?」
「ああ、雷龍機だっけ?随分ドラゴンらしい姿になったよね」
「うん。あれに乗って空飛んでたら『ル・ルシエ』っていう竜使いの民族に崇め奉られちゃって・・・今日は帰れないんだって」
「ル・ルシエねぇ。あそこの召喚術は相当高度なものだって聞いたことあるわ」

ご飯の準備を進めるお母さんがそう呟いた。召喚術はミッドチルダでも使い手の殆どいない魔法だ。特に「龍召喚」は最高位の力だとか。

「今戻りました」
「その・・・ただいま」
「おかえり、リニスにフェリシア。ご飯の準備できてるから手を洗っていらっしゃい?今日はデザートに翠屋のシュークリームがあるわよ!」
「えっ、本当!?私あそこのシュークリーム大好き!」

今日もみんな幸せに過ごしている。そしてこの1日1日は、私たちみんなが積み重ねる奇跡の堆積なんだと思う。そして・・・私の奇跡の始まりは、お兄ちゃんが現れてからだと思う。あの理不尽な日々を、理不尽な障害を、理不尽なまでの力で切り開いてくれた。

だから、そんな主役が居ない食卓はちょっと物足りないな。早く帰ってこないかなぁ・・・



〜第6管理世界 アルザス地方〜


「”竜の子”様。どうか今日生まれたこの子に御名を授け、祝福を・・・」
「この子に輝かしい未来と、平穏の日々を・・・」

どうも彼等の信仰に存在する”竜の子”と言う存在に勘違いされたらしい。竜のごろご
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