三章
詩乃の好物×二人の帰還
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ここの親父さんに捌いてもらう時があるけどな。内陸部の美濃ではあまりない光景か」
「美濃は川魚もありますが、やはり海の幸は種類が豊富で、様々な味が楽しめます」
「幸せな顔をしてるな、詩乃」
「・・・・(コクコクコクッ!)」
詩乃は嬉しい時は頷くがきっちり三回頷く。海の幸は、海が近くないと食べれないし、美濃では新鮮な魚介類を食べるのは稀だったらしいからそこだけ不満があったと詩乃が言っていた。新鮮な魚なら、俺がノッキングして運べばいくらでも食べれる。そういえばこの時代にノッキング何て技術はあったのかな?
「そういえば、美濃については大丈夫なのか?」
「ひよところに与えている指示でしょうか?」
「まあそうだが、ぶっちゃけると故郷を売ったみたいな形になるからな」
「お気遣い嬉しく思います。でも大丈夫です。今の美濃を見れば織田が治めた方が民が喜ぶと思っていますから」
「なら良い。これからも嫌だと思えば言ってくれ」
と言って再びご飯を食いだした。ふむ・・・・やはり赤味噌も美味いが、やはり白味噌の方が美味い。なぜか知らんが、俺のだけは尾張の味噌ではなく俺が持ってきた味噌を使っている。
「とても嬉しいです。私を心配してくれるって事で私を更に強くしてくれるんだと思います」
「心配するのは当然だ。上司は常に部下の事を、時には信頼し時には心配をする事だってあるさ」
「ならば私も、とお伝えしましょう・・・・一真様は私にとってとてもとても大切な御方。その御方のためならば、どのような場面でも耐えられるのですよ、私は」
俺はそうかと言いながらご飯を食べながら味噌汁を飲んだ。お礼を言いながら俺と詩乃は笑っていた。
「おー!一真!」
「おはようちゃーん」
お、ここに来て三若か。和奏と雛は来てたが、犬子はいなかった。まだ寝てるらしいが大丈夫か?正午から模擬演習なのに。
「赤母衣は鍛錬不足かもねー。今日の演習でまた大目玉喰らうかもー」
「それでもケロッとしてるんだから、あいつの図太さは真似できないよ、ホント」
「で、一真さんはもうご馳走様?」
「まあな。ちょいと打ち合わせとかをする・・・・主に黒鮫隊の」
黒鮫隊、と言ったら何か知らんがテンションが上がってるような気がする。何せまだどういう戦力を持ってるか知らないし分からないからな。城には行かせたけど、銃のどの程度なのかまでは知らないはずだ。墨俣の時はほんの一部だし、それに俺の部隊だ。錬度は違うと思うけど。そういや母衣衆って、確かな戦術眼と武芸とくに優れる者が選ばれるって奴だったけど、和奏に戦術眼持ってるのか?
まあいいとして、詩乃も食い終わったしそろそろ長屋に戻るかと思って詩乃と一緒に出た。代金支払ってからな。そ
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