二章 幕間劇
川遊び
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たら、またころに声をかける男達がいた。川並衆って何だろう?ひよに聞けば分かるかな。
「ひよ、川並衆って何だ?」
「ころちゃん達、この辺りでは川並衆って言って、木曽川の水運を取り仕切っているんですよ」
おいおい、どんだけだよ。川並衆ってのは規模多すぎだろう。あの時墨俣での野武士ももしかして川並衆かな。で、話を聞くと俺が川並衆の事を知らなかったというと少し恥ずかしがっていた。そんなに大きな集まりではないらしいが、ちゃんと後任もいるから安心と言ってたな。今度は屈強な人が来たけどまた様付か、あの人達も川並衆らしいがどんだけ知り合いいるんだよ。と思ったら、ころと話してた人の連れがこちらに来た。
「おう、兄ちゃんが噂の蜂須賀様の新しい親分さんかい?」
「まあそうだが、あんたも川並衆か?木曽川の水運を司ってるって聞いたが」
「おう。でも正確にはかわなみじゃなくて、かはなみだけどな」
「かはなみ?何かの略か?」
「まあな、・・・・可愛い 蜂須賀様を 仲良く 見守る衆の略だよ」
ああ、なるほど。だからあんなに話しかけるのか。
「ほんとはてめぇ何ぞに蜂須賀様を預かりたくはないが、仕官は蜂須賀様の夢だったんだし。俺ら川並衆としちゃ蜂須賀様の門出を応援しなければならねえ。あーあ、蜂須賀様について行った奴が羨ましいぜ」
そういえば一真隊の隊員募集の時、ころが連れてきたメンツがいたような。あの人達も川並衆もとい、かはなみ衆出身なのか。こちらに来たころに挨拶した後行ってしまった。その後ひよが呼んでたからころと行ったがこの女の子が木曽川の水運を仕切っていたのかと思った。木曽川の影の支配者のころは、それからも河川関係者から挨拶されぱなしだった。それから歩いてから辿り着いたのは広い河原だった。
「着きました!」
「ほう、見事だな。さすがころのお気に入りの場所だな」
俺ところが話していたら、ひよは草履を脱いで早速川に足を踏み入れていた。
「もう・・・・。ひよ、転ばないでよー?」
「大丈夫だよ。子供じゃないんだから!」
いや、どう見ても子供のテンションだろ。それ。
「一真様も来ませんか?気持ちいいですよ」
その点、ころは少しだけお姉さんだ。俺は靴と靴下を脱いでズボンを上げてから、川緑に腰掛けて足を川の中に入れる。
「ほう、なかなかこれは気持ちいいな」
浅い川の流れは、この暑さでも冷たくて気持ちいい。ここまで歩いてきた間にかいた汗が、すっと引いていく感じだ。俺のいた世界じゃこういう事は中々出来ないからな、川=飲み水に近い。
「ひよも言ってたけど・・・・今日は一真様と一緒に来られてよかったです」
「俺もころの事が知れてよかったけどな」
「うぅ・・・・何だか恥ず
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