二章 幕間劇
結菜の料理
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遠と結菜、まあ今まで料理したのはいつもトレミーの厨房だったからな。結菜も結菜で手際よくやっていた、特に味噌汁に関しては俺のレシピ通りに作ってくれた。俺は魚を刺身にした後は、する事が無くなったので結菜の料理を久遠と一緒に拝見してた。
「ねえ、黙ってこっち見るのやめてほしいんだけど」
「そっちだってこちらを見ていたからな、意趣返しだ。それに結菜の手際も見てみたいし」
とか言いながらも手際よく大根を切って鍋に入れる。まあ入れる前に出汁を取ってから入れたけど。俺より遅いが、まあ良い速さだな。さすが織田家の台所を預かる身ではあるな。ご飯はもう炊いてあるようだから次の作業をする結菜。久遠も結菜の手際を見るのが初めてなのか、たまにおーっとか言いながら見ていた。
「久遠も何見てるのよ」
「いやなに、結菜の手際の良さに感心していた所だ」
とここで鍋もいい具合になってきたようだ。
「あ、一真。豆腐って、このまま入れるの?」
「いや、一口に小さく切るのだ。そして鍋に入れる事だ」
「一口ね。了解だわ一真」
そういえば、俺の事はもう敬語無しで話してたな。俺は気にしないからと言ってたが慣れてきたのかもしれん。とここで料理が終わったので、久遠がさっきまでいた部屋で食べる事に。机をだしてから、料理を並べた。刺身は新鮮さを残すために空間に入れてた。
「どれも美味そうだな、ではいただきます」
「「いただきます」」
俺はまずは味噌汁から飲んだ。ふむ。俺がいつも使ってる味噌ではないが美味い、そして豆腐とよく合うな。そして刺身を醤油につけてと・・・・ふむ。うまいなと思ってたら久遠が聞いてきた。
「一真、この黒い液体は何だ?」
「それか?それは醤油だ。刺身につけて食べるとうまいぞ。結菜は豆腐の味噌汁はどうだ?」
「これが醤油か、珍しいから何だと思ったのだが」
「うん。味噌汁に合うわねぇ、この刺身もおいしいわよ」
と褒めてくれたから嬉しいけどな、刺身以外は結菜の料理だし。まあたまには他が作ってくれるのも嬉しいけどな。あー、前までは朝はコーヒーだったが今は船に戻らないと飲めないんだよな。今まで食ったのは全て和食だしな、たまには洋食食いたいと思った俺であった。
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