二章 幕間劇
お忍びでの街歩き
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たことや龍興のことは、スパイの情報で知っているだろうからな。
「おじさん、このお餅二つちょうだい」
「あいよっ!」
「最近どう?儲かってるか?」
「清州のお殿様のお陰でねぇ。昔っからうつけうつけって言われていたけど、俺ぁ昔っからやってくれるお人だって信じてたよ」
「そっかー。まあ最近はここも賑やかだからな。久遠、受け取っておいて」
俺は手を繋いだまま・・・・ポケットから銭を取り出して払った。お代を払ったら、おじさんは二人は仲いいねと言われたけどな。まあいいとしてお餅を人通りの少ない所で食べた。
「こうやって元気良くて久遠の事を褒めてくれるのが清州で、店の人が元気なくて話を振れば昔の方がよかったというのが井之口」
「・・・・なるほどな。うむ、うまいな、これは」
「あーーーーーっ!一真様、久遠様っ!」
おっと、犬子も探しに来てたか。俺は久遠の手を引いて走った。この人混みなら、すぐに追っ手は来られないだろう。
「ほう、この辺りは来た事ないな」
「そうなのか?」
「ああ、買い物とかはさっきの所だがな。ここはさっきの市とは違う物が売ってるな」
布に酒、焼き物とかは俺がよく行く所の市と変わらないが、時折珍しい物が売ってるな。
「堺や京からの品だな」
「堺ねえ〜」
堺といえばこの時代では一番大きな交易都市だったか。
「南蛮との交易もしている所だ。探せば、もっと珍しい物も届いてるかもしれんぞ」
まあ南蛮=外国から堺より、堺からここまで運ぶのは楽だと思う。俺だったらジェット機で行くなぁ、それかもっと早く行くならジェットファルコンかな。でもこの時代というより今の世界に飛行機があるかは分からないけど。
「昔は駿府辺りまで運んでいたがな。今川治部大輔がいなくなってからは、この辺りで荷を下ろす事も多くなってきていると聞く」
今川治部大輔ってあの時のかな。俺が落下してきたあの時か。
「もしや田楽狭間の時か?」
「ああ」
そう呟いて久遠が手に取ったのは店先に置いてあった小さな鞠だった。京都辺りの品だろうな、綺麗に染められた糸で包まれた鞠は、まさしく工芸品といわれる言われる位かな。
「駿府って今はどうなってるの?治部大輔がいなくなってからは」
「治部大輔の娘継いでるはずだが、詳しい事はよく知らん。三河の葵に調べさせているが」
三河、ねえ。確か松平家だったか。まあ今は駿府より美濃攻略だろうが、おっとあんな所に麦穂がいるな、俺は手を引いて人気のない所に行って透明の聖剣を発動させた。
「ちょ・・・・一真・・・・!?」
「後ろに麦穂がいる。一応今の俺達は外からは見えないようにしてるが、ほらあそこにいるだろう?」
「あっ本
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