番外編:バレンタインだよドーラちゃん
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待った!ちょっと待った!義理だから!それは、義理チョコだからね!?」
「そうだろうな」
「だから!」
「口説くくらい、いいだろ?」
「口説くにしてはちょっと話が飛びすぎてるっていうか、あっ、やっ、ちょっと!!」
ドーラちゃんとヘンリーくんがある意味での勝負に突入したその頃、隣の部屋では。
『あー、おいしー。ドーラちゃんのブラウニーも、ヘンリーさんが淹れていってくれたお茶も!どっちも、すっごくおいしいね!』
「だなー!やっぱドーラちゃん、料理うまいよな!ヘンリーは気が利くヤツだよなー、おいら全然気が付かなかったよ」
『あたしもー。ヘンリーさんがしてくれてなかったら、ピエールさんに淹れてもらうしかなくなっちゃうところだったよねー』
「なー」
「ピキー」
平和なお茶会が催されていました。
「……モモ殿。やはり一度、ドーラ様のご様子を」
『もー、ピエールさん!人の恋路を邪魔したら、パトリシアに蹴られちゃうんだから!』
「いやしかし、ドーラ様のご意思が」
『大丈夫!ドーラちゃんだって強いんだから、本当に嫌なら抵抗できるんだから!隣の部屋なんだから、大声出したらすぐ聞こえるし!ヘンリーさん頑張ってるし、たまにはゆっくり口説ける機会があってもいいと思うの!』
「……しかし」
「まー、ヘンリーのことだし。ドーラちゃんが本気で嫌がることして嫌われるとか、そんなん無理だろーし。そこまで心配しなくても、大丈夫じゃね?」
「ピキー」
「……ふむ。一理ありますな」
『そうそう!さ、ピエールさんも食べて!あとでドーラちゃんに、お礼と感想言ってね!』
「左様にござりますな。有り難く、味わって食さねば」
その後。
あっさり返り討ちに遭ったヘンリーくんがさっさと戻ってきて仲間たちに慰められたか、結局戻ってこなくてモモちゃんは四人部屋にお泊まりすることになったか、はたまた普通に攻略を進めて程々のところで戻ってきたか。
その辺はご想像にお任せするということで(投げっぱなしとも言う)。
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