番外編:バレンタインだよドーラちゃん
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』
「隣なんだからそれは大丈夫だと思うけど、それじゃやっぱり別の」
『あ、そうだ!あたしが、ヘンリーさんを呼んでくるから!他のみんなにはあたしから配っとくから、ドーラちゃんはこの部屋で、ヘンリーさんに渡してあげて!』
「……それでもいいけど。でも別に、他の」
『うん、決まり!さ、早く着替えて!あ、下着も可愛いのにしてね!こういうのは、気分が大事なんだから!』
「…………まあいっか。それでも」
踊り子さん進呈の可愛くてちょっとセクシーな下着と、可愛くてセクシーな服に着替えたドーラちゃんを部屋に残し、ブラウニーの包みが入ったバスケットをくわえたモモちゃんが、部屋を出ます。
『それじゃ、ヘンリーさん呼んでくるから!待っててね、ドーラちゃん!』
「うん。みんなのほう、よろしくね」
『うん!ちゃんと配ってくるから!あたしはしばらくあっちにいるから、ゆっくりしてね!』
「え?ゆっくりって」
『じゃあ、行ってきます!』
疑問符を浮かべるドーラちゃんを残し、モモちゃんが隣の部屋に旅立ちます。
程なく、部屋の扉が叩かれます。
「ドーラ、俺だ」
「ヘンリー。今、開ける」
モモちゃんに呼ばれてやってきたヘンリーくんを、扉を開けて迎え入れます。
「ごめんね、ヘンリー。わざわざ呼び出すほどのことじゃないんだけど」
「いや、いい、って。……その格好」
「あ、変?」
「いや、可愛いよ。可愛いってか、色……いや、ただ。それで、外を歩くのは……」
「うん、だから。ヘンリーに、来てもらったの」
「……用って、何だ?」
「あ、そうそう。はい、これ」
可愛らしくラッピングした箱を差し出すドーラちゃん(エロ可愛い)。
「……これ」
「バレンタインだから。こっちではそういう習慣無いみたいだけど、私たちは知ってるし。ヘンリーにはいつもお世話になってるし、そういう感謝の気持ちっていうか」
「……わざわざ、作ってくれたのか?」
「そんなに、手の込んだものじゃないけどね?ヘンリーのほうがそういうの上手だし、別に嬉しくないかもしれないけど」
「いや、嬉しいよ。ありがとう、ドーラ」
「う、うん」
本当に嬉しそうに微笑むヘンリーくん(イケメン)。
まっすぐに見詰め返されて、赤くなるドーラちゃん(エロ可愛い)。
宿の部屋に、二人きり。
ドーラちゃんの背後には、ダブルベッド。
ヘンリーくんが、受け取った箱を横に置きます。
今さら何かを察したらしいドーラちゃんが、冷や汗を流しつつ上目遣いでヘンリーくんを見上げます。
「……え、えーと……ヘンリー……?」
「食べても、いいか?」
「……えーと……一応聞くけど、食べるって何を……」
「……聞きたいか?」
「
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