番外編:バレンタインだよドーラちゃん
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…どこまで」
『いいから、早く行こ!遅くなっちゃう!』
「そうだね。行こっか」
ドーラちゃんのルーラでオラクルベリーに移動します。
『ドーラちゃん、お店の場所わかる?』
「うん。最初にヘンリーと来たときに、かなりあちこち歩いたからね。確か、こっちだったはず」
『え?それって……デート?初デート、済ませちゃってたの!?』
「そんなような設定だったね」
『きゃー!ヘンリーさん、やるー!そうやって、徐々に距離を詰めてきてたのねー!』
「モモー?行くよー?」
『あ、うん!今いくね!』
オラクルベリーの製菓材料専門店に入ります。
実際そんなものが存在するのかは作者適当につき決めてませんが、今回はあることにします。
『わー、可愛いお店!女の子ばっかりだね!』
「そうだね、男装だとちょっと浮いちゃうね。まあいいか、えーと」
『……ドーラちゃん。……すごく、見られてるね……』
「そうだね、いつものことだね。えーと、これとそれと」
『……見られてるのは、いつもだけど。女の人のこれは、初めてっていうか……』
「ああ、モモと一緒の時は初めてだったね。いいよね、女性の熱い視線は心地良いよね!野郎共の、暑苦しくかつ身の危険をダイレクトに感じさせるアレとは違ってね!あ、あとこれも」
『……なんか、すごく。……囲まれてるっていうか』
「大丈夫、大丈夫。だって女性だし。……こんなもんかな?モモは、なにか欲しいものある?」
『ううん、だいじょう』
「すみません!おひとりなんですか?」
「この子、魔物ですよね?モンスター使いさんですか?こんなに強そうな魔物を従えるなんて、すごいです!」
「お菓子、ご自分で作られるんですか?器用で繊細なんですね、素敵です!」
買い物の終わりを察した女性の一人がドーラちゃん(男装中)に話しかけたのを皮切りに、瞬時に包囲網が狭まって一斉に話しかけられました。
巻き込まれたモモちゃんが、戸惑っています。
『え?え?……ドーラちゃん、これ』
「大丈夫、大丈夫。すみません、会計お願いします(ニッコリ)」
「は、はい!!(……ぽっ)」
「その服装、旅人さんですよね?良かったらこのあと私の家で、一緒に」
「それなら、私の家で」
「我が家なら、広いキッチンに最新の機器が揃ってますわよ!」
「な、なによー!広けりゃいいってもんじゃないでしょー!」
「そうよ、最新の機器なんて使えもしない癖に!」
「ほほほ、貧乏人がよく吠えること!大は小を兼ねますけれど、無いものは無いんですわ!」
「きー、なによー!!」
「なんですの、まだなにか」
『ドーラちゃん、なんだか大変なことに』
取り巻く女性たちが一触即発の雰囲気になってモモちゃんがオロオロしだし
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