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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
九対一
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題では最早、その解決策を許可するか否か、ということです。

しかし人道を逸れている、との意見もあるので集会にて取り扱うことにした次第です。

さて、その解決策ですが、それは、

『SPの霊能力による強化』です。

具体的には死神と同じことを行おうと思っています。

人間の身体に宿る魂を、一度外気に触れさせただけで、その人間はとてつもない力を得れます。

今回既に私の専属のSP全員はそれを行っています。

二日後、そのことをここにいるSP全員に行うかどうかを決めたいと思います。

主にはそのことを中心とした話し合いにしたいと思っています。

確かに人道を外れた行為かもしれません。

しかしこれを行えば、一国家レベルの軍事力を手に入れることが出来る

もう、二大組織に反抗出来ることは必至です。

政府はもともと政略的に我々を潰そうとしています。

軍備の増強は念のためと言ったところです。

問題は死神ですが、こちらは数で補います。

たとえ相手がいくら多くともここにいるSPは計一万!

その全員が人外の力を得ているのならば勝利は必然です。

この案が成立することを私は望みます。

それでは二日後。重要議会で」

そう締めくくって長い総帥の演説とも言えるものは終わった。

わあああああ

一斉に集会場全体を完成が包み込む。

温厚そうに見えた総帥の強気な発言に宏一行は顔を強張らせる。

SP全員の死神化。

果たしてそれは勝手に行っていいことなのか?

宏助は妹に今それが一番聞きたかった。









「畜生なんだ、あの案は!」

「落ち着け、宏助」

「だってよぉ!」

宏助が憤る中真がそれを宥める。

しかし、部屋中の皆が皆、憤っていたり、憤慨しているのが分かる。

真や麗さえもだ。

「問題は、あの案に私達はともかく、誰も反対した様子がないことです」

「いや、単純に皆が皆、総帥に媚売ってるだけじゃないんですか?」

冷静に分析する明に、宏助は少し雑な返事をする。

「それも有り得ます。しかし、皆の前で、総帥とは言えかなりの暴言を吐いたのですよ?

少しくらい反応があってもよさそうなものです。

しかし、実際は皆歓喜に酔いしれているというか、総帥の案を褒め称えているようでした・・・・」

「・・・・・」

明のやはり冷静な分析に宏助も今度こそ黙りこむ。

確かに言われてみれば総帥の演説が終わった後は問答無用で拍手喝さいだった。

しかも、演説中も誰も反対している様子はなかった。

神条家の一家は基本、霊能力に精通はしているが、呑み込むのはともかく、褒め称えるまではするだろ
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