六魔将軍現る!
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に広がるその魔法は簡単には防げない。
・・・のだが。
「ピラーグラウンド!」
「・・・防ぐか」
ホットアイが放った土の柱のような物が魔法を裂き、一瞬にして消える。
ヴィーテルシアは次の手を打つ為に杖を揮った。
「女帝の逆鱗は竜へと具現する」
続いて現れたのは怒声。
響く怒りの声は空を切り裂き、竜へと姿を変えた。
「女帝の業火」
カン、と杖を先を地面に当てる。
その瞬間、炎が大地を駆けた。
「リキッドグラウンド!」
「なっ・・・これまでも・・・!?」
「はぁっ!」
「うぐがあああっ!」
その炎を包み込むかのように、ホットアイの土が覆い被さる。
まさかの事態に目を見開いたヴィーテルシアにレーサーの攻撃が決まり、ヴィーテルシアは地面を転がった。
そして遂に、ヴィーテルシアまでもが倒れてしまった。
「うう・・・」
「強ェ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「おのれ〜・・・」
「くっ・・・くそっ・・・」
呻き声を上げる連合軍。
ヴィーテルシアの姿がポフッと音を立てて狼に戻った。
「ゴミ共め。まとめて消えるがいい」
そう言ったブレインの持っているドクロの杖。
その先端に、怨霊のような魔力が集まっていく。
「な・・・何ですの?この魔力・・・」
「大気が震えてる」
「まずい・・・」
「ルー・・・盾、張れるか・・・」
「多分・・・やってみる!」
ルーが岩陰から飛び出し、その左掌に魔力を集中させる。
「風よ、万物を通さぬ鉄壁を・・・」
鈴の音と共に魔法陣が展開し、それは大きく広がって連合軍全員の上に現れる。
「常闇回旋曲」
「大空鉄壁!」
ブレインとルー、2人の声が樹海に響き―――――――
「!」
突如ブレインが魔法を止めた。
その視線の先には――――――
『!』
岩陰に隠れるウェンディと、前に立つルー。
その杖の先から、魔力が消える。
「どうしたブレイン!なぜ魔法を止める!?」
レーサーが問うが、ブレインは答えない。
そして、ポツリと呟いた。
「・・・ウェンディ・・・ルーレギオス・・・」
名を呼ばれ、2人は戸惑ったような表情を浮かべた。
「え?え?」
「何で僕の名前を・・・」
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