暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
六魔将軍現る!
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れはグレイへと姿を変え、グレイを凍らせた。

「ぐああっ!」
「がああっ!」

ホットアイが魔法で柔らかくした地面がリオンとアルカを襲う。

「きゃああっ!」

攻撃を喰らったルーシィが地面を転がる。

「ぐっ、うあっ!」

見えないほどのスピードで攻撃を受けるイヴが倒れる。

「ひいい・・・」
「み、皆さん・・・」
「2人とも大丈夫だよ・・・絶対」

次々にやられていく連合軍メンバー達を見たウェンディとココロは怯えて身を寄せ合い、ルーは不安そうに前を見つめながら呟く。

「つあっ!」

ただ1人倒れていないエルザはコブラに向かって剣を振るう。
が、コブラは余裕でそれを避けた。
その背後からレーサーが拳を振り、それと同時にコブラの連れる毒蛇がエルザを襲うが、地を蹴ってエルザはそれを避ける。

「!」

移動速度を上げる飛翔の鎧に換装したエルザは剣を振るうが、レーサーにも毒蛇にも当たらない。

「ほう・・・これがエルザ・スカーレットか」

ブレインが笑みを浮かべ、呟く。

「見えたデスネ。ネ!」
「くっ!」

素早く動くエルザだが、ホットアイの魔法によって足場を崩される。

「はァ!」
「うっ!」

そんな状態でもエルザはレーサーの攻撃を何とか防ぐ。
が、今エルザが相手するのはホットアイとレーサーだけではない。

「聴こえるんだよ、『その動き』」
「!」

エルザがその言葉に自分の右腕に目を向ける。
そこにはカプッと噛み付く毒蛇がいた。
ジュル、と何かが流れる音が1つ聞こえ―――――

「はぁ!」

エルザの目が見開かれた。

「そいつの毒はすぐには死なねぇ・・・苦しみながら息絶えるがいい・・・」
「あ、あ・・・」
「がはっ!」
「う・・・あ・・・」

ポロッとエルザの手から剣が離れ、ガクッと膝をつく。
それと同時にナツも倒れ、遂にはその場にいる12人全員が倒れてしまった。

「こんなモンか」
「・・・いや、まだだ。聴こえ――――――」

レーサーが呟き、コブラが何かを言いかけた瞬間―――――

戦女神よ、罪深き者に断罪の剣を(ヴァルキリー=ソード・オブ・コンビクション)

透き通るような声が響いた。
彼等は忘れていた。敵は人間だけじゃないという事を。
もう1人、否、もう1匹・・・残っている。

「っ!」

突然降ってきた剣にレーサーは素早く移動し、それを避ける。
その魔法の発動者・・・ヴィーテルシアは金髪紫の目の少女へと姿を変え、手に持つ杖を揮った。

全てを裁くのは歌姫の聖なる歌声(セイレーン・ジャッジメント・カンシオン)

魔法陣が展開し、そこから水と軽やかな音が響く。
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