暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
六魔将軍現る!
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ェルは小さく笑みをこぼした。

「ちっ」
「やるしかねぇな!」

舌打ちしながらリオンとシェリー、アルカが駆けていく。
その前に立つホットアイはスッと自分の目の少し下に左手の人差し指と中指を当て―――――

「愛など無くとも金さえあれば!デスネ」
「きゃああっ!」
「な・・・何だ!?地面がっ!」
「くっ・・・大地猟犬(スコーピオンハウンド)!」

ホットアイの魔法によって突如地面が柔らかくなり、ひっくり返る。
土系の魔法が扱えるアルカはすぐさま土で構成した猟犬を放つが・・・

「世の中金!デスネ」
「っ・・・があああ!」

ホットアイに到達する前に猟犬は柔らかくなって消え、一瞬の油断に攻撃を喰らう。

「がっ!」
「うあっ!」
「ばっ!」

走り出したトライメンズはレーサーのスピードに成す術なく攻撃される。

「舞え!剣達よ!」

エルザは天輪の鎧に換装し、その背後に無数の剣を展開させる。
そして剣をコブラに向かって放つが、コブラは余裕たっぷりな笑みを浮かべたまま軽く避けた。

「くっそぉ!お前何寝てんだコノヤロウ!」

復活したナツの目に映ったのは、こんな騒ぎだというのにぐーぐー寝ているミッドナイト。

「起きろーーーーーっ!」

そんなミッドナイトにナツは勢いよくブレスを放つ。
そのブレスは途中までまっすぐ進み―――――――

「!」

ぐにゃん、と。
ミッドナイトに当たる前で避けるかのように曲がった。

「よせよ。ミッドナイトは起こすと怖ェ」
「!んがっ!」

予想もしていなかった事態に驚愕するナツの背後。
そこにはいつの間にかレーサーが回り込んでおり、左拳を決められる。

「皆さん!くっ・・・」

次々にやられていくメンバーを見たアランは地を蹴って飛び出して行く。

「遅ェよ、小僧」
「っ!」

レーサーが一瞬にしてアランの目の前に現れる。
突然の事にアランが目を見開いた。
が、すぐに体勢を変えてバック転を決め、再び地を蹴る。

「紫電轟雷!」

叫び、拳を握りしめる。
その拳に、バチバチと音を立てる紫の電撃が纏われる。
そして真っ直ぐにレーサーに向かっていく。

「らああああああっ!」

固く握りしめた拳を振りかざした瞬間―――――――

「フン」
「なっ・・・!」

レーサーが消えた。
そして一瞬でアランの背後に現れる。

「遅い!」
「うあああああっ!」

声と共に、鋭い蹴りがアランのガラ空きの背中に決まった。

「アイスメイク・・・」

グレイが造形魔法の構えを取ると、その後ろでエンジェルが連れているぬいぐるみのような2体の生物が飛び出す。

「なっ!」

するとそ
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