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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
夢の終わり 〜IN YOUR DREAM〜
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・我等は死後の世界へ帰れぬ!」
「・・・・・・・・・・・・・それって何か困ることなの?」
こてん、と首を傾げるレヴィ。もう一回この世界で過ごせるならばそれはそれで別に問題はないのでは?そう考えたレヴィだったが、そこで奇跡的に一つの問題があることに気付いた。
「・・・あっ!そういえば僕たちお金持ってない!ソーダ味キャンディ買えないじゃん!!」
「ついでに職と家もありません。俗にいうホームレス状態です」
「違う!まつろわぬ王だ!断じてホームレスなどと言う低俗な塵芥どもとは違うッ!!」
「孤高の王ですね!何かカッコいいです、ディアーチェ!」
「そ、そうか?そうであろうユーリ!わーっははははは!!!」
仲がいいようで結構であるが、貧乏王である。別にお金がなくたって魔法プログラムである3人と全身永久機関さんは死にはしないのだが、なまじ人間の生活を知っているだけに臣下にみすぼらしい生活はさせたくないという意志が働いているのだろう。
「しかしどうしたものか・・・フローリアン姉妹がこの町を訪れるのは随分先の事だぞ?」
「それに関しては、ナエかあのお兄さんに直談判して泊めてもらいましょう」
肝心なところは人任せ。自分の王としての力は現代社会には通じないのか、と世知辛さを感じるディアーチェであった。
= = =
「あ、あのさ!」
次に前に出たのは苗だった。その手には禍々しい槍の様な剣『四宝剣』が握られている。
精神状態が安定したおかげで使用できる段階になったのだ。これを振るうことで彼女たちの『死』の原因を作ったかもしれない罪を償えれば、という思いもあった。
「この剣を使えば、皆仲良くこの世界で生きていけると思うんだけど・・・駄目かな?」
「・・・気持ちは嬉しいが止めておけ、苗」
残滓の闇の書が、全ての意味を理解したうえで苗を制止した。
四宝剣の力をもってすれば、存在の定着などいともたやすく実行されるだろう。だが、それでは不完全なのだ。
「ヤミちゃんもいなくなっちゃうんですか?」
「ああ。元よりこの世界に長居する気はなかった。それに・・・私が居てはこの世界にリインフォースと同じ個体が同時存在していることになる。居座ったところで私はいずれ世界から弾かれるさ」
個体の同時存在。単なるクローンなのではなく魂の性質まで完全一致した個体は因果律に支障をきたす不自然な存在だ。故にそれは世界に長く存在できない。ある意味、残滓の崩壊も世界の意思なのだ。
魂の分裂が最初から可能ならば話は違うが、闇の書にも夜天の書にもそのようなプログラムは存在しないし、改変しても実行は不可能だ。
「だが・・・苗。もしもお前にその意思があるならば、ツヴァイと契約をしてくれんか?」
「・・・な、何を言
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