バレンタインデーキッズ 〜名誉をかけて〜
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意見を尊重して曲がらないことに意思を持って……」
「うっせえ!」
下の階から叫び声がする。それが?それがどうしたっていうんだ?
「あーあー何も聞こえない感じないコオロギの靴下が緋色ならばそれは全然道ではないという結論が相乗して筋道を結論する上で本当に蠱惑的なコモンセンスを開放したとして君とあなたへ何を」
「うっせーっつってんだろ!」
「ごふぅっ!」
僕は弟の飛び蹴りを食らって後ろに吹っ飛んだ。
「いじけんのはいいが迷惑かけんな」
弟は僕を見下しながら言った。
「……持てし者は持たざる者の気の持ち方なぞ分からんということか」
「……ったく、大体、チョコもらえねぇって決めつけなくてもいいじゃねぇか」
「……」
そう、今の発言は持てし者の当然のように奢った発言だ。
だが、だからこそ、僕の心の中に甘くドス黒く染み込んでくる。
やめろ……、やめてくれ……
「……どうした?」
「そうだ悪魔は自分の翼を白く塗って電器屋で照明を買ってくるんだ。惑わされてはいけない踊らされてはいけない」
「何言ってんだ?」
「そうだそうだ、大体僕がチョコをもらえる可能性なんて、万に一つしかないじゃないか」
それなのにそれなのに、僕の中の天使は囁く。あなたは学校に行ったほうがいいわ、と。
やめろ来るな近づくな来ないでくれ。やっぱり天使じゃない。悪魔と見間違えたのかも……
「……でも、万に一つあるのかなぁ?」
何を僕は言ってるんだ、そんなことがある筈がない。騙されるな騙されるな騙され
「じゃあ、行こっかな?」
うわぁああああぁぁぁあぁぁ!!僕は心の中で叫んだ。違う僕は惑わされているんだ。
「……じゃあ降りて来いよ、早く食べないと遅刻するぞ?」
弟は部屋から出ていった。
僕と弟は同じ高校だ。僕達は校舎に着いて、下駄箱から上履きを取り出した。
それでふと後ろを見ると、弟がバツの悪そうな顔をしている。
「ずぬぅわっ!」
僕は反射的に弟の下駄箱を齧り付くように掴んだ。
「なっ!」
そして僕は四角い箱を掴む。綺麗なリボンが貼ってあった。僕はそれを何の躊躇いも無く地面に叩きつける。
「ちょっ!」
なんとそれを弟がキャッチした。
「なんだとっ!?」
僕は思わず苦悶の表情で叫んだ。
「おまえいきなり何すんだよ!」
弟は僕に怒鳴った。
「わからないのか!?チョコレートなどという物質で表すからそうなる!もしそのチョコの送り主が秘めたる想いを表に出さなければ、想いの欠片を砕かれることは無かった!」
「わけわかんねーこと言って人に迷惑かけんなよ!」
「わけわかんないだと!?君には異種族間の価値観の相違について思いを馳せようという気持ちにはならないのいか!?」
「人のもの勝手に壊していいなんて言
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