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万華鏡の連鎖
宇宙戦艦ヤマト異伝
乾坤一擲
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台《マヤリーク》、長大な《針メカ》。
 反応速度に優る衛兵達に続き、中堅の機械海獣も次々に現れる。

 汎用型戦闘艦ファイヤー・キング・フォスル(炎の化石王)、多足型攻撃艦オクトパス。
 強襲型攻撃艦グリーン・コロナタス(緑の冠)、汎用型戦闘母艦ファッティ・グラトン。
 重装甲拠点防衛艦ストロング・シェル(強固な甲羅)、三段型遊撃艦カトル・フィッシュ。
 投射弾の発射間隔が短縮され、攻撃の予備動作も無く、格段に動きが迅い。

 第五惑星の防衛軍(ディフェンダー)は衝角攻撃を試み、多彩な連係攻撃《コンビネーション》を披露。
 速度向上(スピード・アップ)も実現しているが、攻撃の法則(パターン)は変わらぬ。
 エネルギー奪取弾と衝撃波砲(ショック・カノン)15門、断続的破壊光線(パルス・レーザー)砲24門を駆使。
 中堅の武将達を倒し、先を急ぐ。


 最初に現れた首領は縦長の汎用型戦闘艦、さざめく縞模様《リトル・ストライプ》。
 一見優雅な印象の装甲機械魚類、天使魚《エンゼル・フィッシュ》であった。
 天空を突き抜け闇黒の宇宙空間、絶対真空の領域に駆け昇り侵入者(インベーダー)を誘導。
 水色の異様に幅の広い破壊光線、エメラルド色の極太波紋(ワイド・ウェーブ)を連射する。

 徐々に幅が拡大する中級攻撃波(ミドル・ウェーブ)、誘導弾も織り交ぜる複合技を披露。
 多少の機動では避け切れず、獲物を追い詰め確実に屠る頭脳的な戦い方は賞賛に値するが。
 ヒス操縦の戦艦は幾度も間一髪、紙一重の差で破壊光線と誘導弾を回避。
 絶妙な連係攻撃と言えども、呼吸の乱れる瞬間は必ず訪れる。

 焦らずに好機を待つ事、数十分。
 遂に、隙が生じた。
 魚型巨大戦闘艦は業を煮やし、巧みに逃げ回る獲物の針路を推定。
 予想と異なる角度に廻り込む隙を与え、名操縦手の拵えた罠に嵌った。

 上下の鰭と後方の尾鰭を破壊され、天使(エンゼル)の異名を持つ機械海獣は激怒。
 銀河連合屈指の事件相談員(トラブル・コンサルタント)同様、惑星も壊すかと見えたが。
 体当たりを試みた汎用型戦闘艦、さざめく縞模様《リトル・ストライプ》を衝撃波砲が直撃。
 共鳴現象の無限連鎖に耐え切れず、宇宙の塵と化し姿を消す。


 次なる敵は魚介類に非ず、母なる鷹《マザー・ホーク》。
 大帝の超弩級戦艦に優るとも劣らぬ、雄大な規模の戦闘機は想定外の連続攻撃を試みた。
 火の玉8連弾を機体の真上、真下から投擲。
 ヤマト最上部の艦長室、艦底の機関室を鎖鎌の如く回転しながら襲う。

 続いて尾翼が離脱、気円斬の遠祖《アイ・スラッガー》を再現。
 無頼の斬れ味を秘めた飛翔体が回転、ヤマト舷側を掠め鋭い爪痕を残す。
 呆れた事に巨大
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