スーパーロボット大戦OG外伝
0525話
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、お淑やかな大和撫子という表現がこれ程似合う者もそうはいない。
だが、俺に向けられている視線はあくまでもその2人を連れている俺に対する嫉妬が殆どであり、M.M.の魔法使いが狙っているような感じはしない。……勘違いだったのか?
実際に今周囲を探ってみても特に何がある訳でも無いのでそう判断し、2人を連れて早速注文に向かう。俺は久しぶりに食べるカツ丼とシーフードサラダ。スレイはハンバーグセット、オウカは塩ラーメンといったメニューだ。
そして空いている席へと座り――何故か周囲の学生達が急いで食べて去って行ったが――早速とばかりに学食のメニューを口に運ぶ。
「うーん、まぁ、不味くはないが美味いとも言えないな」
デミグラスソースの掛かったハンバーグを味わい、スレイがどこか微妙な感じで洩らす。
「何しろ平均的な学食だからな。この麻帆良には高級な学食もあるけど……どうせなら学食らしい学食の方がいいだろう?」
そうは言うものの、やはり学食で出るカツ丼はそこそこの味でしかないんだよな。
「そうですか? 私は十分美味しいと思いますが。……さすがにレーツェルさんの料理と比べたりは出来ないにしても」
音を立てずに塩ラーメンの麺をツルツルと食べているオウカが笑みを浮かべて言うが、さすがに料理の達人として名高いレーツェルの料理と比べられたりは出来ないだろう。四葉ですらもまだまだレーツェルの足下にも及んでいない程の腕だろうし。いや、俺が知ってるのは原作知識だけだから実際の腕の差がどれだけあるのかは分からないけどな。
そんな風に考えながら出し汁を吸ってしっとりとしたカツを口に運んだその時だった。
「あれ? アクセル君?」
そう声を掛けられたのは。
振り向いた先にいたのは、半年程クラスメイトだった3人の人物。
早乙女ハルナ、明石裕奈、ザジ・レイニーデイの3人だった。
「……これはまた、珍しい組み合わせだな」
ネギパーティ&図書館組の早乙女に、運動部4人組の1人でもある明石、あまり人付き合いを好むようには思えないレイニーデイ。かなりチグハグな3人組だ。
「あははは。色々とあってね。今日はこの3人で昼食になったんだけど……」
早乙女がそこまで呟き、その触覚をうにょうにょと蠢かせる。そしてその先にいるのはスレイとオウカ。
「アクセル君、そっちの2人はどなた? と言うか、いいんちょ達をメロメロにしておきながらまた新しい子に唾付けるとか。ちょっと手が早すぎない?」
「うーん、確かに。そもそもアクセル君って無意識に女を堕としてるからねぇ。……ね、ね、お姉さん達もアクセル君のコレ?」
そう言いつつ、右手の小指を立てて見せる明石。
どこでそんな仕草を覚えてくるのやら。
「ばっ、
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