一人目
SCAR FACE
九話
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数時間経った頃かな。
討伐隊の2隊目がきたのはよ。
そのままやつは…
そこらに散らばる、無数の死体の一つとして処理されたよ。
簡単なもんだよな。
まあ、やつが邪龍を殺ったなんてよ、俺しか知らねえからな。
ああ?
可愛そうだから、みんなに見たことを伝えて英雄として死なせてやれってか?
そういう奴もいたな。
今もいる。
クソどもが…
ヘドが出る。
今まで散々やつを嫌って来たんだろうが。
口が聞けねえとか…
過去がどうとか…
普通の人とは違うって理由が……
やつの心をずっと串刺しにしてきたんだ。
今さら何言ってんだ?
そんな事をして来たのはよ…
邪龍でも何でもねえ。
俺達…人間なんだぜ?
そういうのは……
俺は我慢できねえな……
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