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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第269話】
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う。

 仮に戦争があって、本土進行して都市を目指しても様々な対空火器に身を晒さないといけない。

 セシリアみたいに全機がスナイパーライフルを持ってる訳でも無いし――。

 後、何気に巡洋艦等に積まれてるCIWS相手にはISはやられるだろう。

 親父が言ってたが、あれは自動的に敵機を確認すると、弾幕を張って撃ち落とし、距離が離れたら撃たないいい子だとか何とか――。

 ――だからこそ、親父は白騎士事件に疑問を抱いたのだろう……まあ俺も、まずあの内容はあり得ないとしか言い様が無いが。

 半分を剣で斬って、残り半分を撃ち落とす。

 ……マッハ30以上なければ無理だし、仮にそんだけ動き回ったら衝撃波で日本は未曾有の大惨事にしかならないからな。

 ……結局は、事実は闇の中だから全くわからないが――。

 苛烈な火線を潜り抜け、地表に着地と同時に体勢を低くしたままランド・ホイールを起動。

 ブースターを点火させ、スラローム滑走しながら理央に迫っていく――。


「チッ! ……あれだけ弾幕を張ったのに、大したダメージを負ってないなんて……!」


 砲身を冷却させるため、構えたガトリングから手を離し、インストールされたマークスマンライフルを構えて射撃を行う理央。

 撃つ度に、空薬莢が排出され、周りのガトリング砲から撃たれ、排出された薬莢の周りに落ちていく。

 ……何気に、掃除とか大変そうだ。

 緩急つけたスラローム走行に、撃った弾丸は小さくアリーナの土を抉るだけで村雲には当たらず――。


「……このままじゃ、接近されちまう!」


 そんな叫びと共に、引き金を引き続け、マガジンが空になると手元に着装したマガジンを込める。

 その一瞬をつき、瞬時加速で急速に間合いを詰め――。


「もらったぜ、理央!」

「まだまだぁッ!!」


 軽く跳躍し、振り下ろす天狼をマークスマンライフルで受け止める理央。

 天狼の勢いのせいか、マークスマンライフルが少し曲がり、ライフルとしての機能は失われたように見えた。


「接近すれば、もうガトリング砲は使えないからな……。 悪いが、勝たせてもらうぜ?」

「くっ……。 ――ならッ!」


 マークスマンライフルで天狼を押し退けた瞬間、クアッド・ファランクスを捨て、空へ身を踊り出す理央。


「……思い切りがいいな、理央?」

「へへっ、いつまでもクアッド・ファランクスに拘ってたらやられちまうからな!」


 そう言ってマークスマンライフルをかなぐり捨て、近接ブレードを呼び出すと接近戦を仕掛けてきた。

 振るわれた刃と刃が交差し、金属音が辺りに響きながら何度も紡いでいく。

 
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