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虹の軌跡
第六十三話

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しばらくして…

部員A
「おい、なんだよアイツ」

部員B
「何でもキャプテンに喧嘩売ったらしいぞ」

部員A
「マジかよ?アイツ何者だ?」

部員C
「あれだよ、今日転校してきた式島」

なにやら騒ぎの原因は虹太郎のようだ

監督
「おい、一体何事だ?さっさと練習しろ」

監督がやってきた

監督
「ん?見慣れん顔だな?」

啓一
「今日転校して来た式島虹太郎です。野球部見学として連れてきたのですが…」

気付けば不穏な空気に包まれている

監督が虹太郎に近付いていく

監督
「式島君と言ったかね?監督の氷室だ。一体どうしたのか説明してくれんか?」

虹太郎
「あ、はじめまして、式島と言います。実はキャプテンの投球フォームについてアドバイスをと思いまして」

監督
「ほう?」

虹太郎
「キャプテンの投げ方では肩に負担がかかり過ぎます。更に余計な箇所に力が入っているので持ち味のストレートの威力が半減していたので…」

キャプテン
「いきなり今日来た新人に何が解る?俺は今までこのフォームで投げて来たんだよ。事実、ほとんどの試合で勝ってきた」

虹太郎
「ですから、今は異常が無くてもですね…」

監督
「まあまあ、そこまで言うなら一勝負したらどうだ?お互い力量もわかるし、納得するだろう?」

キャプテン
「……わかりました」

虹太郎
「わかりました」

そして、勝負は30分後、内容は10球勝負に決まった
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