第一章
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れるのだ。
「私は他人からどう思われようと一向に構わないが」
そういう時に彼はいつもこう言う。あくまで済ました紳士であろうとする。だが口がまた出るのだ。
「ああ、広岡さんまた言ってるんだ」
長嶋はそれに対していつもこう言う。この二人程不自然な組み合わせもないが案外こんな二人だからこそそれなりに上手くいっているのかも知れない。なお広岡と森が犬猿の仲なのは今ではあまりにも有名だが、長嶋はその森とも結構仲がいい。これも不思議な関係といえばそうだ。これが長嶋の不思議なところか。
「あいつはまた特別だよ」
大沢は長嶋についてこう言う。実は彼は長嶋の大学の先輩である。
この二人の関係もまた微妙だ。大沢はある時長嶋の悪口をこれでもかと言った。だが最後にニヤリと笑って言った。
「だがあいつには巨人のユニフォームが一番似合うかもな」
とあるテレビ番組でも色々言う。だが長嶋を常に意識しているのだ。
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