第七十九話 次期大統領としてその十三
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「誰かを妬ませることもですか」
「過ちの一つでしょう」
それが為にだ、聡美は不幸になってしまった。このうえなく幸せである筈の恋によって。
それでだ、スペンサーは言うのだ。
「誰かに嫉妬を抱かせることも過ちなので」
「そしてお姉様も」
「貴女以上にです」
紛れもなくだ、過っているというのだ。
「そしてそれが為に」
「今もですか」
「そうです、では」
ここまで話してだ、そうしてだった。
スペンサーはゲーリュオンを見据えた、そのうえで言うのだった。
「今から私の最後の闘いをはじめます」
「勝たれますね」
「必ず」
こう聡美に応えてだ、そうして。
スペンサーは怪物と闘う、今彼が言うその最後の闘いが幕を開けた。
第七十九話 完
2013・8・21
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