第五十四話 音楽喫茶その一
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第五十四話 音楽喫茶
プラネッツの面々の決定を彼女達から聞いてだ、部長はにこりと笑ってその上で五人にこう言ったのだった。
「いいと思うわ、それでね」
「それじゃあですね」
「私達は」
「それでいっていいわ」
こう五人に言うのだった。
「制服は神様の服よ」
「神様のですか」
「ちなみに元々は軍服よ」
部長はここでこうも言った。
「ブレザーとかもね」
「あっ、そういえばそうですね」
部長の今の言葉に最初に反応したのは里香だった、そのうえでこう言うのだった。「
「詰襟は帝国陸軍の軍服でしたね」
「カーキ色から黒にしただけよ」
「そうでしたね」
「七つボタンの制服もあるけれどね」
八条学園にもある、この軍服はというと。
「あれは予科練だからね」
「海上自衛隊でも着ていますよね」
「ええ、下士官になる人とパイロット候補生とかね」
かつては少年自衛官も着ていた、海上自衛隊ではこの軍服を着ている者とセーラー服は明らかに区分されているのだ。
「今でも着てるわよ」
「あれもですね」
「それとブレザーもね」
今の主流のこれもだった。
「軍服だからね」
「自衛隊の人ブレザーですよね」
美優もここで言う。
「陸空海全部」
「そうよ、自衛隊さんもね」
「ブレザーでしょ」
「ブレザーも軍服からなんですね」
「そこから生まれたものなんですね」
「そうよ、確かイタリアからよ」
この国の軍からだというのだ。
「あの国からよ」
「そういえばトレンチコートも」
彩夏はこの服も話に出した。
「あれもですね」
「そうよ、あのコートもね」
「元は軍服なんですね」
「そうなのよ、フロックコートもブーツもね」
こうした服も軍服からはじまるのだ。ブーツも乗馬から生まれている。乗馬は言うまでもなく軍からはじまっていることだ。
「それとセーラー服も」
「そうですね、あれはですね」
「そのままですよね」
「軍服ですよね」
「水兵さんの服ですね」
「そうよ、まさにね」
部長もセーラー服についてその通りだと話す。
「それを女の子が着てるのよ」
「ズボンをスカートにしてですか」
「それで帽子を被らないで、ですね」
「セーラー服ってそうなんですね」
「水兵さんの服で」
「今でも海上自衛隊で着てるし」
夏は白、夏は冬である。
「そうなってるからね」
「ううん、制服も軍服ですか」
「何かそう考えるとミリタリーなんですね、学校も」
「思ったよりも」
「結構以上に」
「学校の校舎だってね」
部長は制服に留まらなかった、今度は学校の象徴と言っていい白く長方形の建物のことも話したのである。
「自衛隊の建物よ」
「隊舎ですよね」
里香がすぐに
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