第十七話 覇王
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アーシェ達は驚愕した。
セアは鋭い目つきでヴァンを睨みつけながら物凄く低い声で話しかける。
「馬鹿弟子・・・お前、俺に黙ってどっか行くとはいい度胸だね」
「い、い、いや、だだ、だってセアに教えたら絶対とめるじゃん」
「ああ、ミゲロさんや他のみんながどれだけ心配していると思っているんだ?」
「ご、ごめん」
「まったく俺もミゲロさんに叱られてイライラしてヤケ酒したらぼったくられるしよ」
「・・・誰に?」
「トマジに決まっているだろ」
「・・・あいついい奴だけど金にがめついからなぁ」
ヴァンは空を見上げ呟いた。
するとバッシュがセアに話しかける。
「何故君は魔物の中にいたのだ?」
「いや、それが昨日の夜に王墓に着いて寝たんだ。で、気がついたらなんか魔物の胃の中にいたから寝ている間に食われたみたい」
セアが頭を掻きながらしくったなという表情を浮かべ明るい声で答えた。
ヴァンとパンネロは東ダルマスカ砂漠でワイルドザウルスに丸呑みされたことを知っているので呆れるだけだがそれ以外の全員はセアの神経を疑った。
アーシェはセアの神経を疑いながらもさっきの言葉に疑問を感じセアに問いかけた。
「まってください。何故あなたはここに来たのですか?」
「ヴァンたちを追ってですが?」
「では何故私達が王墓に向かっていると解ったのですか?」
・・・ドラクロア研究所の所長に聞きましたなんて答えられないしな。
ダラン爺に濡れ衣を着せるかとセアは嘘を混ぜて答えた。
「ダラン爺に貴女の事を話すと西の王墓にある王家の証を取りに向かったのではと聞いたからです」
「ダラン爺?」
「ラバナスタに住んでいる物知りの爺さんの名前です」
そう言ってセアはヴァンの方に向く。
「大方、王宮への進入方法もダラン爺から聞いたんだろ? 馬鹿弟子」
「げっ! バレた・・・」
その様子を見てアーシェはダラン爺とは一体なにものなのだろうかと思慮に耽っていた。
王家の証が王墓にあることや王宮への進入方法を知っているなんて・・・
そんなことを考えているとパンネロが話しかけてきた。
「すごい大きなお墓ですね。レイスウォール王ってどんな人だったんでしょうか?」
「御伽噺でしか知りませんがそれでよければ」
パンネロが頷いたのを見てアーシェは王家に伝わる話を語り始めた。
「往古、神々に愛されたレイスウォール王は・・・バレンディアからオーダリアの両大陸にまたがる広大な領域を一代で平定し・・・ガルテア連邦を打ち立てました」
アーシェの話をパンネロ以外も聞いていた。
そしてセアはなにか嫌そうな表情をしながらアーシェの話を聞いていた。
「覇王と呼ばれてはいますが・・・連邦樹立後のレイスウォール王は民を愛し、無用の戦
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