暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
17対6
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「は?アンタ何言って――――うっ!」

その瞬間、ツンとした臭いがジュラとティアを覆った。
その匂いに思わず2人は鼻と口を抑える。

「な・・・何だ、この臭いは・・・!?」
「相手の戦意を消失させる魔法の香り(パルファム)・・・だってさ」
「アンタ誰・・・一夜ではなさそうだけど・・・!」

ティアがそう問いかけた、瞬間。

「ぐほっ!」
「うぐっ!」

一夜がジュラとティアの腹部にナイフを深く突き刺した。
痛みに震える2人の前で、一夜はぶよぶよと脹れ―――――

「ふう」
「戻ったー」

ポンッと、ぬいぐるみのような2体の生物に姿を変えた。

「一夜って奴、エロい事しか考えてないよ」
「考えてないね!ダメな大人だね」
「はいはい!文句言わない」
「「ピーリピーリ」」
『!』

すると、部屋の奥から1人の女性が現れる。
白い羽で構成されたワンピースに青いリボンのカチューシャを身に着けた女性は、2人の前に立つ。

「こ・・・これは・・・」
「あー・・・あのキタナイ男ねぇ・・・コピーさせてもらったゾ。おかげでアナタ達の作戦は全部わかったゾ」
「僕達コピーした人の」
「考えまで解るんだー」

その女性を見て、ティアは呟いた。

「アンタは・・・六魔将軍(オラシオンセイス)の、エンジェル・・・!?」

そう。
この女性の名は『エンジェル』。
連合軍が相手しようとしている六魔将軍(オラシオンセイス)の1人だ。

「な・・・」

ジュラが目を見開く。

「は〜い♪まずは3人しとめたゾ」

エンジェルがそう言ったと同時に―――――

「無念・・・」
「そ、んな・・・」

ジュラとティアは腹部のダメージから倒れ、そのまま倒れ、意識を手放した。
カァン、とジュラの持っていた杖が音を立てて落ちる。

「邪魔はさせないゾ、光の子達。邪魔する子は、天使(エンジェル)が裁くゾ」
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