17対6
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「6人まとめて俺が相手してやるァーー!」
ナツは凄まじい勢いで屋敷を飛び出していった。
「ナツ!」
「おまっ、作戦聞いてたか!?」
「バカめ」
「仕方ない、行くぞ」
「うえ〜」
「ったく、あのバカ」
「アンタ達!」
飛び出して行ったナツを追うエルザ達。
ティアは飛び出して行ったメンバーを止めようとするが、間に合わない。
「妖精の尻尾には負けられんな。行くぞ、シェリー」
「はい!」
「リオン!シェリー!」
続けて飛び出して行ったのはジュラを除くラミアのメンバー。
「オレ達も行くぞ!」
「うん!」
「エンジェルかぁ♪」
トライメンズも屋敷を飛び出して行く。
「えっ?ちょっと・・・待ってくださいよっ!」
アランも慌てて彼等を追っていく。
「あわわわ・・・」
「え、えっと・・・どうしよう?」
「大丈夫・・・!オイラがついてるよ」
飛び出して行ったメンバー達を見て戸惑うウェンディとココロ。
そんな2人を励ますようにハッピーが言うが――――
「ウェンディ、ココロ、行くわよっ!」
「わっ、わっ」
「ひ、引っ張らないでぇっ!」
「あ!待ってよ〜」
完璧に無視され、シャルルに引っ張られていく2人の後を追っていった。
屋敷にはジュラ、一夜、ティアの3人が残る。
「やれやれ」
「集まったのはバカだけかしら・・・」
「メェーン」
ティアが額に手をやる。
「何はともあれ作戦開始だ。我々も行くとしよう」
「そうね。アイツらに1人1発飛び蹴り決めてやりましょうか」
「その前にジュラさん」
ジュラと顔に怒りを浮かべるティアはナツ達を追おうとするが、一夜に呼び止められる。
「かの聖十大魔道の1人と聞いていますが・・・その実力はマスターマカロフにも匹敵するので?」
「滅相もない」
一夜の言葉にジュラは謙遜する。
「聖十の称号は評議会が決めるもの。ワシなどは末席。同じ称号を持っていても、マスターマカロフと比べられたら天と地ほどの差があるよ」
「ほう」
「そんな事言わなくても、聖十の称号に選ばれただけでも凄い事なんじゃないの?ジュラさん」
謙遜するジュラにティアが首を傾げる。
誰が相手でも態度は変えないティアだが、ジュラだけは『さん』付けで呼ぶようだ。
「そんな事はない。そういうティア殿こそ、次期聖十大魔道候補と噂されるほどの実力者だとか」
「勝手に噂するバカがいるのね、全く・・・聖十に選ばれるほど、今の私は強くないわ」
珍しく謙遜するティア。
すると、一夜が口を開いた。
「それを聞いて安心しました。マカロフと同じ強さだったらどうしようと思いまして・・・」
「!」
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