暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
17対6
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、『レーサー』」
「ほぉ、何だっていいが気にくわねぇツラだ」
「同感だな」
「確かに気に入らないわね」

グレイの言い分にリオンとティアが同意する。

「大金を積めば、1人でも軍の一部隊を全滅させられる魔導士、天眼の『ホットアイ』」
「お金の為?」
「下劣な・・・」

ジュラの声に怒りが混じる。

「心を覗けるという女、『エンジェル』」
「何か・・・本能的に苦手かも・・・こういうタイプ・・・」
「僕も・・・」

ルーシィとルーが嫌そうな表情を浮かべる。

「この男は情報が少ないのだが、『ミッドナイト』と呼ばれている」
「真夜中さん?」
「妙な名前だな」

アランが首を傾げ、エルザが不審そうに呟いた。

「そして奴等の司令塔、『ブレイン』」
「何でコイツ顔に線がこんなにあるんだ?今流行だったっけ?」

ブレインの顔にある線を見てアルカが首を傾げる。

「それぞれがたった1人でギルドの1つくらいは潰せるほどの魔力を持つ。我々は数的有利を利用するんだ」
「あ、あの・・・あたしは頭数に入れないでほしいんだけど・・・」
「私も戦うのは苦手です」
「私も・・・そんなに・・・」
「ウェンディ!ココロ!弱音はかないの!」
「ルーシィもいい加減に覚悟を決めろ。ここまで来たんだ。六魔将軍(オラシオンセイス)を壊滅させるまでは帰れんぞ」

早速弱音を吐くウェンディとココロ、ルーシィをシャルルとヴィーテルシアが叱咤する。

「安心したまえ、我々の作戦は戦闘だけにあらず。奴等の拠点を見つけてくれればいい」
「拠点?」
「今はまだ奴等を捕捉していないが、樹海には奴等の仮設拠点があると推測される」

一夜の言葉にリオンが疑問形で繰り返し、レンが説明を入れる。

「もし可能なら、奴等全員をその拠点に集めてほしい」
「どうやって?」
「殴ってに決まってんだろ」
「それって結局戦ってるよね」
「大事なのはそこじゃないでしょ。で、集めてどうするの?」

グレイが問い、ナツが言い、ルーが呆れたように呟き、ティアが問いかける。
ティアの問いに、ヒビキは天を指さし叫んだ。

「我がギルドが大陸に誇る天馬、クリスティーナで拠点もろとも葬り去る!」
「おおっ!」
「魔導爆撃艇!?」

それを聞いたリオンとシェリーは目を見開いて驚愕の声を上げた。

「てか・・・人間相手にそこまでやる?」
「そういう相手なのだ。よいか・・・戦闘になっても決して1人で戦ってはいかん。敵1人に対して、必ず2人以上でやるんだ」

ジュラの言葉を聞いたルーシィの顔がサァーっと青くなる。
それとは対照的に、やる気になっている奴が1人。

「おし!燃えてきたぞ」

ばすっと左掌に右拳を打ちつけ―――――
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ