始まりの道、終わりへの道
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「ゴ、ゴキブリ嫌ですぅ!?」
二人がパニックになり、真ちゃんが走り出す。そこにカメラさんが来て・・・
「あ!まって真ちゃ・・・〜〜〜〜!」
カメラさんを見て一瞬で雪歩ちゃんの顔が青ざめて・・・
「男の人ぉ!!」
手に持っていたお盆が地面に落ちる。
カシャアン!
「嫌ぁぁー!」
「どこ、ゴキブリどこぉ!?」
「ゆ、雪歩さん、どうしたんですかぁ!?」
やよいちゃんがやって来る。ちなみに雪歩ちゃんは・・・スコップを持っていた。
「すみません〜・・・私もうダメですぅ〜・・・」
「だ、ダメだよ雪歩ちゃん!」
「そうですよぉ、給湯室に穴掘っちゃダメですよ!」
雪歩ちゃんは追い詰められると穴を掘ってその中に入る癖がある。私はため息を吐きながら・・・
「まったくもう、伊織ちゃんも嘘はダメだよ。ハム蔵をゴキブリだなんて・・・」
「え?ハム蔵・・・?」
真ちゃんが伊織ちゃんを見ると・・・
「にひひっ♪引っかかったわね、真?」
「あぁぁ!伊織ってば、またやったなぁ!?」
「ふふん、引っかかる方が間抜けなのよ」
「なんだよそれ!?」
「なによぉ!?」
「ま、まぁまぁ二人とも」
「「玲奈は黙ってて!」」
「えぇ!?止めようとしただけなのにぃ・・・」
しかもそれは私に言う言葉じゃないのに・・・」
「・・・あのー、真さん、伊織ちゃん。映ってますよ?」
真ちゃんがハッとなって頭に手を当てる。
「あ・・・テレビの取材・・・」
「え!?何これ回ってるの!?ちょっと、早く言いなさいよ!」
伊織ちゃんは素早く身だしなみを整え、カメラさんの前に立つ。
「あ、あの・・・私、水瀬伊織ですぅ。よろしくお願いしまーす」
「わぁー!久々に伊織ちゃんの猫かぶり見たよ!」
「今更遅いけどね・・・」
「うるさいわよ・・・!」
「伊織ちゃん可愛いよー!」
「アンタはさっきから喧しいわね!」
普段の伊織ちゃんも猫かぶりな伊織ちゃん・・・
「(可愛いと思ってるのは本当だけどなぁ)」
なーんて言っても伊織ちゃんは怒るので言いませんが。
「あ、ハム蔵が逃げた!」
・・・なんてしてたらハム蔵が再び逃走したみたいです。私はカメラさんに一礼してから追いかける。
「あ、いたー!」
応接室・・・的なところに行くと、寝ている美希ちゃんの周りに皆が集まっていた。あずささんと貴音ちゃんもいて、二人とも怪訝そう。
「うわ〜、ミキミキのここんとこ入っちゃってるよ」
真美ちゃんが自分の胸元を掴んで言うと亜美ちゃんが笑う。
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