第五章
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田はそれを見て不安を覚えた。
「足立のやつ、疲れとるんか!?」
ふとそう思った。それは忽ち彼の心を支配していく。
「まずいかも知れんな」
それはすぐに彼の心を完全に支配した。彼は急いでベンチを出た。
「ピッチャー交代」
彼はいささかせわしい動作で主審に伝えた。
「えっ、もう交代か!?」
それを見た阪急ファンは以外に思った。
「足立はまだいけるやろ。こういう時には粘ってくれるし」
彼等はそう思っていた。だが上田はそうは思わなかったのだ。
「ここでもし打たれて同点になったら」
上田はそれを恐れていたのだ。そうなっては今日勝つことはできない。今日何としても勝たねばならない。彼はそう考えていたのだ。
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