第五十九話
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突然名前を呼ばれ、記憶を辿るがおそらく面識は無かったように思う
女性
「ごめんなさいね、私が一方的に知ってるだけなのよ。娘から聞いてるわよ、君のこと」
『娘から』と言われ思い当たる人物は2人いるが、1人は既に中学時代に会っている
つまり
虹太郎
「もしかして早川さんの…」
みどり
「そう、母親のみどりです。いつも娘がお世話になってます」
みどりが一礼したのを見て、慌てて一礼を返す虹太郎
みどり
「あの子喜んでたの。もうすぐ同好会が出来るって」
虹太郎
「それなら、もう書類提出して受理してもらいました。明日からでも活動出来ますよ」
みどり
「あら、じゃあ貴方が部長さん?」
虹太郎
「いや、俺は同好会設立までの協力者なんで、もう…」
思わず目を反らす虹太郎だが、みどりはその一瞬を見逃さず、何かを察したようだ
みどり
「ふ〜ん?どうやら訳ありみたいね?もし良かったらおばさんに話してくれない?何か力になれるかもよ」
虹太郎
「いえいえ、そんなこと…」
みどり
「良いのよ、この本のお礼もあるし、何より…」
虹太郎
「???」
みどり
「そんな暗い顔で明日も学校行くの?友達に心配されるわよ」
優しく微笑むと、みどりはレジへと向かった
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