スーパーロボット大戦OG外伝
0524話
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渡していたからそんなに高価な物だとは思わなかったな。
そんな風に思っていると、クレープ屋の店主は杖の先に炎やら光やらを灯したり、あるいは風を吹かせてシン達を喜ばせていた。
「凄いね、シン。凄い凄い。ステラも魔法使ってみたいな」
「ああ、確かに凄……え?」
「シン魔法使ってみたくない?」
「いや、そう言われれば確かに使ってはみたいけど……」
そんなシンとステラのやり取りを見ていたクレープ屋の店主は笑みを浮かべつつ口を開く。
「そうだな、今はまだ限られた人しか両世界を行き来出来ないけど、もう少し時間が経てば坊主達も麻帆良に来る事が出来るかもな」
「本当!?」
「ああ、だからもう暫く待っててくれ」
「うーん……じゃあ、待つ!」
ステラの言葉に苦笑を浮かべる一行。
「その、ちょっと聞いてもいいかしら。貴方達はシャドウミラーの一員なのよね?」
「んあ? ああ、そうだよ。ただ、治療の影響で身体能力とかそういうのが軒並み落ちているんだけど」
「……治療の影響?」
「あー……あんたもシャドウミラーの一員なら言ってもいいか。俺とスティング。そしてあそこの精神年齢低くそうなステラはこの世界でブルーコスモスって集団から薬物投与とか洗脳じみた真似とかされてたんだよね。それをシャドウミラーが助け出してくれて、治療を受けさせてくれたんだ」
「……そう、貴方達も私と同じような境遇だったのね。だからアクセルさんも私達に貴方達を紹介したのかしら?」
「え? あんたも俺達と同じなの?」
「そう、ね。この世界じゃなくてアクセルさん達の世界……OGsの世界でだけどね。そこでアクセルさん達に助けられたのも同じね」
「へぇ。あんた、名前は? 俺はアウル・ニーダ」
「オウカ・ナギサよ。よろしくね」
「ま、しょうがないからよろしくしてやるよ」
「ふふっ。まるでアラドみたいね」
「アラドって誰だよ」
「私の弟よ。大事な大事な家族」
どこか強がった様子のアウルに、優しい笑みを浮かべるオウカ。
「……これもお前の計算通り、か?」
後ろから声を掛けられ、振り向くとそこにはマンゴーやキウイとたっぷりの生クリームのクレープを食べているスレイの姿があった。
「いや、別にそこまで計算していた訳じゃないさ。……それよりも、それちょっと美味そうだな。一口くれないか?」
「ばっ、馬鹿を言うな! そんな事をしたらか、か、間接……」
「スレイ?」
何故か顔を赤くしているスレイに声を掛けるが、そのまま暫く動かなくなったのを見て、しょうがないので自分の分を買う為にステラやシンと話している店主へと声を掛けるのだった。
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