第2章
戦闘校舎のフェニックス
第49話 決戦終了間近です!
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たかったが、そんな余裕はなかった。
「……はぁ…はぁ…」
「決めなさい!シーリス!!」
「っ!?」
「はぁぁぁぁっ!?」
上からシーリスと呼ばれた騎士(ナイト)が大剣を振り下ろしてきた。
俺はなんとか避けるが、たて続けに大剣を振り回してきた。
木場やカーラマインに比べれば直線的だったが、威力は確実に上であった。
「まじやばい!?」
ドゴォォォォン。
そんな時に新校舎の方から爆発音が聞こえてきた。
「っ!?部長ぉぉっ!!」
俺は通信機で部長に呼び掛ける。
『「私は大丈夫。私の事よりも今は目の前の敵を」』
「でもっ!!」
『「私は貴方を信じているわイッセー!このリアス・グレモリーの下僕の力を見せ付けておやりなさい!!」』
そうだ、俺は部長の下僕なんだ。
ガキィィィィン。
俺は籠手で相手の剣を止めた。
「シーリスの剣をっ!?」
「腕でっ!?」
「何も考える事なんてねえ!部長の為だけに俺はお前らを…ぶっ倒すっ!!」
バキャァァァァ。
そのまま剣を掴み、握り砕いてやった。
「何…きゃっ!?」
怯んだ所をさらに蹴り飛ばし、俺は籠手に語りかけた。
「赤い龍帝さんよ、聞こえてんなら応えろ!俺に力を貸しやがれ!!」
『Doragon booster!!』
「もっとだ!もっと俺の想いに応えろ!赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)ぁっ!!」
『Doragon booster secondo Liberation!!』
初めて聞く音声が発せられた瞬間、籠手から膨大な量のオーラが吹き溢れ、籠手の形が変化した。
「か、変わった!?」
そして、籠手から脳内に情報が流れ込んできた。
(そうか、これが俺の新しい力か。なら!)
「木場ぁっ!!お前の神器(セイクリッド・ギア)を解放しろ!!」
「解放?」
「早くしろ!!」
木場は当惑しながらも頷き、剣を地面に突き刺した。
「魔剣創造(ソード・バース)っ!!」
木場の神器(セイクリッド・ギア)の波動が俺に向かって来た。
「うおぉりゃぁぁぁっ!!!!」
『Transfer!!』
俺はそれに俺の新しい力を使用した瞬間、俺を中心に無数の剣が出現し、ライザーの眷属達を貫いていった。
『「ライザー様の兵士(ポーン)二名、騎士(ナイト)二名、僧侶(ビショップ)一名リタイア」』
「赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)だぁぁっ!!」
俺は新しい力の名称を勝利の雄叫びの様に叫んだ。
ドゴォォォォン。
直後に爆発音が聞こえ、そちらの方へ振り向くと、光の粒子となって消えていく朱乃さんの姿があった。
『「リアス様の女王(クイーン)一名リタイア」』
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