第2章
戦闘校舎のフェニックス
第49話 決戦終了間近です!
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「リアス様がまもなく新校舎内に侵入されます」
副会長が映像に映る状況を口にした。
イッセーと木場がグラウンドでライザーの眷属達を引き付けている間に部長はアーシアを連れて本陣に奇襲を掛けるため、新校舎に向かっていた。
そして今、新校舎内に入った。
『「待っていたぜぇ」』
『『っ!?』』
そんな部長に掛ける声がした。
今、新校舎内でアーシア以外に声を掛ける人物は一人しかいない。
『「ふふふ、ははは、愛しのリ〜ア〜ス♪」』
部長とアーシアが声が聞こえた方を見上げると、部長が来る事を分かっていたかの様に、余裕の表情見せながら、新校舎玄関ホールの二階の手摺に腰掛けながら見下ろしているライザーがいた。
『「私が来るのはお見通しだった訳ね」』
『「初心者(バージン)が経験者を舐めちゃいけないよ、リ〜ア〜ス♪」』
『「相変わらず品の無い人ね」』
「……やっぱり読まれていたか」
「……読んでいたのなら、何で眷属を全員、イッセー達の方に向かわせたのよ」
「簡単だ燕。部長のプライドをへし折るためだ」
「リアス様を手のひらで踊らせた上で、真っ向から彼女の作戦を潰す事で…」
「リアスに圧倒的な実力差を見せ付ける…」
「……いい趣味してるわよ」
「でも部長の意思を挫くには…」
「効果的でもある…それをやるだけの実力差があるって事だ」
やはりこのゲームは部長が負ける。
『「此処じゃなんだぁ、もっと見晴らしの良い所でデートと洒落こもうぜ、リ〜ア〜ス♪」』
『「ふざけないで!いいわ、貴方を消し飛ばしてあげるわ!!」』
ライザーの挑発に乗ってしまった部長はアーシアと共にライザーに着いて行った。
「……見晴らしの良い場所って?」
「部長の様子をイッセー達がよく見える場所だろう…そうする事で、イッセー達を煽る気なんだろ」
完全に部長達を潰す気だな。
『バキィィィン』
『っ!?』
突然、何かが砕け散る音が響いたため、そちらの映像を見ると、木場の剣が相手の騎士(ナイト)によって砕かれていた。
『「光喰剣(ホーリー・イレイザー)が!?」』
『「残念ながら、その攻撃は私に通用しない」』
(こっちもまずいか!)
だが、木場は不敵に笑んでいた。
『「ならこれはどう?凍えよ!」』
そう言うと、柄から氷が生成され、氷が砕けると、新たな刀身が現れた。
『「っ!?貴様、神器(セイクリッド・ギア)を二つも!」』
そう言うと、相手の騎士(ナイト)は剣を振るうが、木場の剣の刀身に当たった瞬間、纏っていた炎ごと刀身が凍り、砕け散った。
『「っ!?なんの、我ら誇り高きフェニックス眷属は炎と風と命を司る!」』
そう言うと、短剣を取り出し、炎と風を纏わせた。
『「貴様の負けだぁ!!」』
そして、短剣で攻撃され、木場の氷の魔剣が容易に砕かれた。
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