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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第267話】
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は広がるばかり。
これだと専用機持ちの代表候補生だけが有利な状態だろう。
……学園側で何か手を打たないのだろうか?
難しい表情をしていたらしく、宇崎が――。
「うー。 有坂ー、難しい顔するなーっ」
そう言って俺の両頬を思いっきり引っ張る宇崎。
「ふぁっ!? な、何だよ突然!!」
「難しい顔してたからだー。 とりあえずオムライス食べなー」
オムライス等この場に無いのに、何故か食べろと薦められ、思わず微笑を溢す。
「……ははっ、何だよそれ? ……まあ難しい顔してても仕方ないもんな」
そう言ってニッと笑顔で皆に応えると俺は――。
「んじゃ、まずは誰から模擬戦やる?」
「あ、まずは私からで。 有坂くん、お手合わせお願いします」
先に手を上げたのは何と鷹月さんだった。
性格からすると、最後かと思ったが――。
「んじゃ、鷹月さんからね。 試合時間は最大三十分で」
「えぇ。 じゃあ、よろしくお願いします」
折り目正しく、ぺこりと頭を下げる鷹月さんに倣って俺も同様に頭を下げる。
その間に理央、宇崎、のほほんさんとアリーナ観客席に移動して周りには見学の子がちらほらと客席に見えるだけだった。
そういえば――何気に専用機持たない子とやるのって大会以来だな。
……だからといって、油断や慢心すればやられる。
何故ならここに居るのは一万倍の倍率から勝ち残った強者なのだから……。
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