第6話
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丁度良い。その寝込みを襲うとしましょう。殿が仰るほどの男ならば、難なく対処してみせるでしょう。それに、田楽狭間では曖昧でしたからな」
久遠「悪趣味な奴らめ…」
自分の部下に呆れてみせる久遠。
勝家「よろしいですな?」
久遠「我は我が眼を信じている。好きにせぃ」
勝家「はっ。では失礼仕る」
すると勝家は、持っていた刀を抜き放ち、突入の構えを取る。
勝家「麦穂、私が合図したら、襖を開け放ってくれ。抜き打ちをかける」
長秀「了解です。では…」
そして長秀も襖の取手に手を掛け…
勝家「三、弐、壱…今だ!」
長秀「ふっ!!」
一気に開け放った。
勝家「せえぇえええええええええええええい!!!!!」
襖は開かれ、勝家が刀を振り下ろす。
しかし、そこには…
勝家「な、いないっ!?」
長秀「そんな、一体どこに……っ!?」
そう。そこには寝ているはずの竜司の姿はなく、無人…。
いや、本当の竜司の居場所は…
竜司「動くな!!」ガチャ
勝家、長秀「「…っ!?」」
なんと竜司は、襖のすぐ側で気配を悟られぬよう、息を潜めていた。
不意をつかれ、竜司の方を振り向く女武将二人。そこには…
竜司「やれやれ…助けられておいて、それを仇で返すつもりか?今の攻撃…完全に殺しに来てたな…」
二丁の拳銃【ベルベルク】を二人に向ける竜司の姿があった。
長秀「!?そこです!!」
だが、咄嗟に長秀も刀を抜き放ち、竜司に一閃を入れようとする。
竜司「あまい!」ガキン
その攻撃を、片方の銃で防ぎ…
長秀「しまっ…!」
竜司「しばらくおとなしくしてくれ…」
ドンッ!という音と共に、軽くお腹の辺りを平手で打つ。
長秀「きゃっ!?」
小さく悲鳴を漏らし、尻餅を付いて倒れ込む。
長秀「痛っ…!良くも…!……あれ?」
起き上がろうとするが、手足が思うように動かないようだ。
竜司「合気道…俺の気を打ち込み、手足を麻痺させてもらった。しばらくは動けない」
勝家「麦穂!はぁああああああああああああああ!」
だが勝家も諦めておらず、すかさず刀を打ち込んでくる。
だが…
竜司「……」
勝家「なに!?」
勝家の打ち込むその斬撃を竜司は、人差し指と中指の間に挟んで、それを受け止める。
そして…
竜司「あなたも…失礼する…!」
長秀と同じように合気道を放ち、勝家を無効化させてる。
そして、その様子の一部始終を見て
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