TURN125 シチリア降下作戦その四
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「ヒムラー総統も戦力は集中させたいらいい」
「そういうことか」
「だからここにいるのはイタリン軍だけだ」
そしてだった。
「ナポリもな」
「そうか、じゃあな」
プロイセンはドイツの話を聞いてそのうえでこうユーリに言った。
「なあ、ここはな」
「私達にですね」
「ああ、ちょっとイタリン軍に話してくれるか?」
目の前にいる彼等にだというのだ。
「そうしてくれるか?」
「はい、わかりました」
「降伏してくれたらいいからな」
戦わずに済むというよりはプロイセンとしてはイタリンとは戦いたくなかったのだ。理由は彼がイタリンが好きだからだ。
「そうしてくれるか」
「俺もそうしてもらいたい」
ドイツもユーリに頼むのだった。
「是非な」
「それでは」
ユーリはドクツにも応えた、そしてだった。
自分からイタリン軍にモニターから放送をかけた、その場でこう言ったのである。
「諸君、私のことは覚えていてくれるか」
「あっ、首相」
「お元気でしたか」
黒ビキニの提督達がユーリの姿を認めて声をあげた。
「枢軸に行かれたそうですが」
「お久しぶりです」
「統領もご一緒だ」
「皆久しぶり〜〜〜〜」
ムッチリーニもモニターに出て来た、ユーリよりもずっと能天気な態度で。
「元気だった?」
「はい、この通り」
「今も楽しくやっています」
「統領さん達がいないことが寂しかったですけれど」
「元気でしたよ」
「そうなの、よかったわ」
ムッチリーニは彼女達の話を聞いてにこにことなる。敵味方の会話とは思えないまでに和やかなムードであった。
そのムードの中でだ、ムッチリーニは言った。
「それでだけれどね」
「今私達は敵味方ですから」
「戦わないといけないですね」
「それ止めにしない?」
これがムッチリーニの言葉だった。
「もうね」
「この戦いをですか?」
「もう」
「そう、だって同じイタリン人が戦うのってよくないじゃない」
のどかだが鋭い一言だった。
「だからね」
「そうですね、そのことは」
「その通りですね」
黒ビキニの提督達も頷く、そしてポルコ族の面々も。
それぞれ顔を見合わせてだ、こう話し合った。
「うん、戦争は嫌だブーーー」
「戦って死にたくないブーーー」
「それよりもパスタ食べてワイン飲んでいたいブーーー」
「シェスタしたいブーーー」
これが彼等の考えだった、勿論提督達もだ。
誰も戦いたくなかった、それでだった。
「じゃあいいわね」
「そうよね、戦って死ぬなんて意味ないから」
「統領さんに首相も戻ってくれたし」
「それなら」
彼女達にも戦意はなかった、それでだった。
シチリアのイタリン軍の考えは決まった、皆枢軸軍に対してこう言う
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