TURN125 シチリア降下作戦その二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「清掃業も」
「港南両方か」
「お給料もちゃんと出して」
収入も確保したというのだ。
「ファンシズムに則った政策の中に入れたんです」
「成程な」
「そうしたら上手くいきました」
実はムッチリーニは政治力もある、ただ呑気なだけだ。
「それでなんです」
「では統領さんがイタリンに戻るとだな」
「マフィアにはそうしていくつもりです」
「よし、それで抑えられるな」
将来のことはだ、このことはよしとだった。
問題は今だ、イタリン軍の地上部隊の一端を担っている彼等については。
「今はどうするかだな」
「マフィアは強いぜ」
ロマーノは両手の手振りも入れて東郷に話した。
「あの連中はな」
「イタリンの正規軍よりもか」
「連中は本来は軍じゃないし利権がかかってるからな」
つまり飯の種を守ることがかかっているからというのだ。
「だからだよ」
「それでか」
「ああ、ゲリラ戦とかをやるからな」
「強いか」
「惑星攻略の時は気をつけてくれよ」
「対策はあるか」
「戦わないといいだろ」
ロマーノは東郷にあっさりとこう述べた。
「そうしたらな」
「戦わない、か」
「昔のことはどうでもいいって言ってな」
ムッチリーニのマフィア組み込み政策をそのまま踏襲して、というのだ。
「協力を要請すればいいさ」
「成程な、政治か」
「ああ、そうだよ」
ロマーノは戦争は苦手だ、だがだ。
こうした交渉は得意だ、それで今話すのだった、
「連中は利権だけしか見てないからな」
「それでだな」
「後はまた組み込めばいいさ」
ふァシズムの政策にだというのだ。
「わかったな」
「わかった、それじゃあな」
「よし、では後はな」
「後は?」
「何かあるの?」
「利古里ちゃん達だな」
陸軍を率いる彼女の名前が最初に出た。
「それに平良提督といづみちゃんか」
「真面目な人達かよ」
「あの人達ならよね」
ムッチリーニも言う、彼等はマフィアにはどうするかというと。
「すぐにマフィアを征伐とか言うわね」
「エイリスの植民地でも色々やったからな」
ロマーノはその現場も見ていた、どうしていたかというと。
「威張っていたエイリス貴族を手討ちにしようとかな」
「だからマフィアもだ」
彼等に対しだもだというのだ、山下達は。
「すぐに強硬論を言うだろう」
「それで実行に移すよな」
「あの人達は」
「利古里ちゃん達は俺が抑える」
そうした過激な行動は東郷が抑えるというのだ。
「ここは強硬策よりも柔軟にいこう」
「あんた大抵そっちだな」
ロマーノは東郷に言った。
「融和策とかだよな」
「ああ、戦わずに済むのならそっちの方がいい」
東郷は基本的にこうした考えだ、それで今もこう言
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ