第四章
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た。センター前へ弾き返す。だがこれを見てもまさか、と思う者はいなかった。
「山内の球威は落ちとらん。まあゲッツーで終わりやな」
続く小川亨はピッチャーフライに終わった。やはり山内の調子はいい。羽田もピッチャー前に力なく転がしてしまった。
「これで終わりやな」
香川はそれを見て思った。だがここで山内の動きが鈍った。何とそれを捕り損ねてしまったのだ。
「えっ!?」
香川は我が目を疑って。打球はそのままセンター前へ転がっていく。ここで慶元がホームを踏んで一点入った。これで完封はなくなった。
それだけではない。近鉄ベンチもファンも活気づきだした。これで終わりかと思われたのに思いもよらぬ形で一点入ったからであった。
「これはいけるかも知れませんね」
「ああ」
岡本は隣にいたコーチに応えた。その顔には笑みがあった。
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