新たなる力へ
Trick63_ムサシノ牛乳
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見ていて、風呂上がりで喉が渇いている事を思い出す一同。
代表して美琴が口を開いた。
「黒妻さん、この牛乳はまだありますか?」
「一応、全員分あるけど飲むか?」
『お願いします!』
風呂上がりからしばらく経っている白井、湾内、泡浮も合わせて全員で飲み始めた。
「ほらよ」
黒妻が冷蔵庫から取り出して全員に渡した。
『ありがとうございます! グビッグビッ・・・』
一気飲みがはしたないと考えている泡浮、湾内、婚后は途中で一度休憩をはさんだ。
「まぁ、お前達はまだ育ち盛りだしな。それほど胸を気にする事もないと思うがな」
「殿方に胸の事を言われてますのに」
「不思議と」
「嫌らしくありませんの」
これぞ黒妻クオリティ。
「これは美偉から聞いたんだが、ムサシノ牛乳を飲み始めた時期から
胸が大きくなったらしいぞ」
『おかわり!!!』
固法、美雪、佐天の実例 (?)がある。
この“ムサシノ牛乳”(バストアッパー)は彼女たちに効果があるのか・・・
夕食は千賀紗和琥、滝流の2人が用意していた。
世界一の料理人の元で修行した事があり、期待を裏切ることなく全員を満足させた。
スケジュールでは夕食後は自由時間となっている。
佐天、黒妻はそれぞれの部屋に戻り、早々に眠りに行った。
平気そうに見えて、2人はかなり疲労している。
夕食後はほとんど寝ている。
A・T初心者同盟は湾内と泡浮に声を掛け、同盟について説明をした。
2人も納得し、自由時間を使って練習時に掴んだコツなどを共有化した。
一方、同盟参加を拒否した美琴は外に出て涼むと同時に瞑想をしていた。
能力開発の時に『行き詰ったら情報を整理する』という幼少時に信乃の教えで
瞑想をしている。レベル5になってからは長らく瞑想をしていなかったが、
今日は久しぶりに行っている。
そんな一人きりの美琴を心配し、白井だけが隣にいた。
「お姉様、大丈夫ですの?」「大丈夫よ」
「・・・・」
御坂の返事は短く早かった。
声色も表情も態度も、普段と同じ。だが白井はパートナーとして気付いていた。
御坂美琴は焦っている事を。
「お姉様、本当によろしいのですの?
美雪お姉様たちと協力した方が確実に上達しますの」
「わかっている。でも私は自分の力で試験を合格したいの」
「・・・・」
本日のA・T試験組の成果。
1位 西折美雪
≪歩く≫はほぼ習得済み。≪走る≫はゆっくりであれば100mの走行可能。
2位 婚后光子・西折美玲
≪歩く≫を練習中。危なげなく、ゆっくりながら100mを転ばずに走破。
3位 湾内絹保・泡浮万
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