新たなる力へ
Trick63_ムサシノ牛乳
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聞いてはいけないと言われましたが、わたくし達同士で協力してはいけないとは
言われていませんの」
「あ、そうだ♪ たしかに言われていない♪」
「ではルールの隙をついて、ここにA・T初心者同盟を結びましょう、
とミレイは提案いたします」
「わたくしも同じことを考えてましたの。どうでしょう、美雪さん?」
「はい、よろしくお願いします♪」
3人は右手を重ねて円となり、微笑みあった。
「では後で湾内さんと泡浮さんを誘う事に致しましょう」
「あとは琴ちゃんだけだね♪ 琴ちゃ〜ん、少しこっちに来て〜♪」
美雪は今も≪歩く≫の練習をしている美琴を見て、その背中に向けて呼びかけた。
「なに、雪姉ちゃん?」
ヨチヨチながらも、美雪がいる木陰へと美琴はきた。
「今回の試験、A・T初心者同盟を組んで合格を目指そうって話をしてたの♪
だから琴ちゃんも「待って雪姉ちゃん」 琴ちゃん?」
「・・・ありがたい話だけど、その同盟に私は入らない」
「!? なぜですの?」
「んー・・・そういうの否定する気は無いのよ。
みんなで一つの目標を成し遂げようってのは立派だと思うし。
でも、今回は自分の力で合格したいかな、と考えているの」
「御坂さん、なんだか嬉しそうですのね」
「そうかも。私、何か難問とか壁にぶつかったら、全力を出して乗り越えたくなるのよ」
「お姉さまは“壁好き”(クライマー)ですね、とミレイは信乃にーさまからの情報を披露します」
「クライマーとはなんですの?」
「困難や難問にあたった場合、それを見せ場と認識して喜ぶ人たちの総称です、
とミレイは概略を説明します」
「そうね、それで言ったら私はクライマーね。
困難や難問って、乗り切ったときの快感が好きなのよ。
立ち上がった時の自分が誇らしく思ったりもするしね」
「なるほど。お姉さまはやはり壁馬鹿です、とミレイは確信を持ちます」
「なんかさっきとニュアンスが違う気が・・・」
「気のせいです、とミレイはしれっと答えます」
「とにかく、私は同盟には入らないわ。自分の力で乗り切ってみせる!」
「そっか・・・・わかった、応援する♪
でも琴ちゃん、間違えないでね。優先順位は何か、間違えないでね」
「えっと、うん」
美雪の意味ありげな発言に、美琴は唾を呑んだが、一応は肯定を返した。
「さて♪ 時間は有限だし休憩はここまでにしよう♪
って言っても私が一番疲れていたから、お前が言うなって感じだけどね♪」
美琴、美玲、婚后は頷いて練習の為に立ちあがった。
―――――
「只今の時刻は17:50です。皆様
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