連合軍、集結!
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・・」
「ラミアのエース・・・岩鉄のジュラ」
「誰?」
「聖十大魔道の1人だよ!」
蛇姫の鱗の聖十大魔道『ジュラ・ネェキス』の登場に一触即発空気が一気に消え失せる。
と、同時に聴き慣れたソプラノボイスが響いた。
「ジュラさんの言う通りよ。ギャーギャー騒いじゃって・・・バカみたい」
ジュラの後ろ、ジュラが大きい為その姿は隠れていたギルド最強の女問題児。
するりとジュラの横を抜けて姿を現したと同時に屋敷内に走るのは、圧倒的な存在感。
「ティア!」
ぱぁっとヴィーテルシアの表情が明るくなる。
足に擦り寄ってきたヴィーテルシアの頭を軽く撫でると、ティアは顔を上げた。
「じーさん達の説得は成功したのか?」
「仕方ないでしょ・・・ギルドにいた全員に土下座されたら行くしかないもの」
「そ、そこまでしたんだ・・・」
呆れたようにティアが言った、瞬間。
「こちらも噂に違わぬ美しさ」
「初めまして、海の閃光」
「さあ、こちらへ・・・」
トライメンズは動き出していた。
が、相手は海の閃光であると同時に氷の女王である訳で。
「!」
腕を引こうとしたイヴの手を一瞬ではたいた。
そして冷酷な光を宿した、氷のように冷たく宝石の様に煌めく青い瞳を向ける。
「私に気安く触るな。そしてそのホスト面を向けるな。次触れたら本気で蹴る・・・いいわね」
その目は本気だった。
冷酷すぎる眼にヒビキ達はしばらく動きを止め――――
「「「了解しました、姉御!」」」
「姉御ォ!?」
「解ったならいいわ」
「いいの!?」
ティアは姉御になった。
目線を屋敷内全体を見るように彷徨わせ、見つける。
「・・・リオン」
「久しぶりだな、ティア」
「それはガルナ島で聞いた」
苛立ちと不機嫌さを混ぜた様な声色でティアは言葉を紡ぐ。
「アンタがどうしてここにいるのかは知っているから言わなくていい。蛇姫の鱗と聞いた時からいるとは思ってたけど、まさか本当にいるとはね・・・チッ」
「今舌打ちしたな、お前」
「気のせいよ」
明らかに舌打ちしているが。
すると、ルーがゆっくりと口を開く。
「ねー、2人って友達?」
「違う」
即答。
その速さは1秒くらいだろう。
「じゃあ恋び―――」
「・・・」
「―――とじゃねーな。だよな、うん」
恋人、と言いかけたアルカは無言の圧を感じ、慌ててそれを否定する。
ふわりと青い髪を揺らし、ティアは自分より背の高いリオンを上目で見つめた。
「でも、まあいいわ」
「は?」
「アンタがいると気が楽だし・・・言っておく
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