連合軍、集結!
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ろ?」
リオンの口角が上がる。
「つーか、うちの大将に何しやがる!」
「ひどいや!」
「男は全員帰ってくれないかな?」
また一夜の呼び方が変わっているが、まぁそれは置いといて。
一触即発にリオンが加わり、更に空気は険悪になる。
「あら・・・女性もいますのよ」
声が響いたと共に、絨毯がもこっと動き出す。
しばらく左右に揺れたと思うと―――――
「人形撃、絨毯人形!」
「あたしィ!?」
「僕もぉっ!?」
頭にリボンを付け、顔の付いた絨毯がルーシィとルーを襲った。
「あれ?人形撃って・・・」
「てか・・・この魔法・・・」
突然人形のように動きだした絨毯。
ルーシィとルーは、その魔法に見覚えがあった。
ついでに言えば、戦った覚えもあった。
「うふふ、私を忘れたとは言わせませんわ」
絨毯の間から笑みを湛えた唇が覗く。
「そして過去の私は忘れてちょうだい」
「どっちよ!」
「私は愛の為に生まれ変わったの」
赤紫色の髪を盛り、淡いピンクの丈の長いワンピースを着た少女。
彼女の名は『シェリー・ブレンディ』。
ガルナ島で戦った零帝一味の1人だ。
「もっと・・・もっと私にあなたの香りを!」
「く・・・くるな!斬るぞ!」
跳ねるようにエルザに向かっていく一夜。
そんな一夜に明らかな怯えを見せるエルザ。
「リオン」
「グレイ」
睨み合うグレイとリオン。
「かかってこいやー!」
「ナツ〜、話ややこしくしないでよう」
挑発するナツに困ったように眉を寄せるルー。
「さて・・・どいつをぶっ放しゃいいんだ?」
怒りに似た感情を露わにするトライメンズ。
それに対するようにビキリと額に血管を浮かべて無理矢理笑みをつくるアルカ。
「あなたは愛せない」
「あたしも嫌いよっ!」
余裕たっぷりにシェリーが言い、ルーシィが睨むように叫ぶ。
「・・・面倒な事になってきたな」
紫の目を伏せ、床に寝そべるヴィーテルシア。
妖精の尻尾に青い天馬、蛇姫の鱗。
連合を組むはずの3つのギルドが一触触発の空気となる。
すると―――――――
「やめい!」
声が響いた。
ドン、と床を叩くような音も同時に響く。
「ワシらは連合を組み、六魔将軍を倒すのだ。仲間うちで争ってる場合か」
そう言い放ったのは巨漢。
蛇を思わせる兜を被り、身の丈を超える杖を持つ。
「ジュラさん」
微かに笑みを浮かべてリオンが呟いた瞬間、空気が変わった。
「ジュラ!?」
「こいつがあの・
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