連合軍、集結!
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夜に対しルーシィは鳥肌を立たせ、エルザは申し訳なさそうに呟く。
すると、そんな天馬達にグレイが声を掛けた。
「青い天馬のクソイケメンども。あまりうちの姫様方にちょっかい出さねーでくれねーか?」
威嚇するように睨みつけ、苛立ちを含んだ声を発するグレイ。
そんなグレイを一夜達は数秒見つめると――――――
「あ、帰っていいよ。男は」
「「「お疲れさまっしたー」」」
「オイオイ!」
まさかの帰っていい発言に目が飛び出そうな勢いで驚くグレイ。
「何言ってんだテメェ等は。オレ達帰ったらこのギルド戦力半減だぞコラ。最強の女がいるからいいモンの、ナツやグレイなしで戦えるとは到底思えねーな」
「こんな色モン寄こしやがって、やる気あんのかよ」
こちらも苛立たしげに言うアルカ。
2人の言葉に、レンとイヴの表情が変わった。
「試してみるか?」
「僕達は強いよ」
そしてそれに反応する奴が1人。
「ケンカか!混ぜてくれー!」
先ほどまで乗り物酔いでダウンしていたナツである。
文字通り一触即発状態の妖精と天馬。
「やめないか、お前達」
見かねたエルザが制止の声を上げるが―――――
「エルザさん、相変わらず素敵な香りだね」
突如背後に一夜が現れ、その背中にぞわっと寒気が走り―――――
「近寄るなっ!」
「メェーン!」
バキ、と音を立て、一夜を殴り飛ばした。
「やっちゃったー」と言いたげな表情をルーシィは浮かべ、ヴィーテルシアはやれやれと首を振る。
そしてそのまま一夜は入り口まで吹き飛び―――――
「こりゃあ随分ご丁寧なあいさつだな」
新たなる来訪者によって頭を鷲掴みにされた。
その姿を見て声を聞いたグレイがそちらに顔を向ける。
「貴様等は、蛇姫の鱗上等か?」
そう言いながら、男は一夜の顔を凍らせる。
その男を見たグレイが声を上げた。
「リオン!?」
「グレイ!?」
右サイドに逆立った水色の髪の青年。
その男の名は『リオン・バスティア』。
ガルナ島にてデリオラを復活させようとした零帝。
ウルの弟子であり、グレイの兄弟子である。
「お前・・・ギルドに入ったのか」
「誰?」
「グレイの兄弟子君だよ」
ナツが呟き、面識のないアルカは首を傾げ、ルーが説明する。
「フン」
「メェーン!」
「!」
すると、リオンはずっと掴んでいた一夜をグレイ達に向かって放った。
いや、放ったというより、投げ捨てたという方が正しいだろう。
「きゃっ」
「イケッ!」
「何しやがる!」
ガコォ、と音を立てて一夜がバウンドする。
「先にやったのはそっちだ
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