―悪魔の囁き―
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コンタクト融合体と同様に、エンドフェイズ時にデッキに戻ってしまうデメリットはあるものの――上昇値を併せれば攻撃力はドラゴエクィテスを超え、破壊すればそのバーンダメージによって遊矢のライフポイントは0になる――そんな装備魔法。
「バトル! ネオスでドラゴエクィテスを攻撃! ネオス・フォース!」
普段から使うラス・オブ・ネオスとは違い、全身に循環する《ネオス・フォース》を腕に集結させ、それを相手に向けて発射するという一撃。《ネオス・フォース》のエネルギー弾とも言うべきそれが、高速でドラゴエクィテスに迫っていく。
「リバースカード――」
……遊矢が伏せてあり、そして今から発動する罠カードは《くず鉄のかかし》。もはや効果の説明は不要となつているほどの、遊矢のデッキの守備の要によってネオスの攻撃は防がれ、次のターンに《ラピッド・ウォリアー》の攻撃で十代は敗北する。
――このデュエルの結果はそうなるはずだった。だが、現実はそうなることはなく……遊矢がリバースカードを発動しようとした時、彼のデュエルディスクを装着した右腕に、マルタンの姿をした悪魔から光弾が放たれていた。
「何っ……ぐっ!?」
反射的に右腕で庇ってしまった結果、放たれていた光弾はデュエルディスクに直撃する。そのおかげで遊矢本人には大したダメージは無かったものの、デュエルディスクには甚大なダメージが発生してしまう。
「遊矢!」
そして攻撃宣言をした《ネオス・フォース》が止まることはなく。遊矢のリバースカードは発動せず、その気弾がドラゴエクィテスを貫いた。
遊矢LP2300→2200
「ネオス! もう良い、止めてくれ!」
十代の悲痛な叫びもネオスには届かない。《ネオス・フォース》の効果は強制効果であり、もはやネオスにも止めることは適わないのだから。そしてネオスから放たれた、ドラゴエクィテスの攻撃力分のエネルギー弾が、寸分違わず遊矢本人へと直撃した。
「ぐああああっ……!」
遊矢LP2200→0
遊矢のライフポイントが0になってこのデュエルは終了し、破損したデュエルディスクから【機械戦士】デッキが大量にこぼれ落ちていく。なんとか意識だけは保っていたものの、遊矢もその場に倒れ伏して動けなくなってしまう。
「……みんな……!」
デュエルディスクから床にバラまかれてしまった機械戦士に、意識が朦朧としながらも遊矢は手を伸ばしたが、その腕を潰すかのような勢いで踏みつける者がいた。当然ながら、マルタンの姿をした悪魔の仕業だ。
「……くっ。遊矢を放せ!」
「おっと。動かない方が良いよ、十代」
十代にも、デス・デュエルによる疲労感が身体中を襲うものの、遊矢ほどのダメージはない。マルタン
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