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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!
天体観測。
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!遅いぞ。」
「ごめんごめん!」
俺たちは全員でリムジンに乗り、合宿へ向かった。

「はぁ、暇だな。」と俺。
「あと五時間。」と部長。
「なんかやる?」と梓。
「カーセック・・」・・・・と渚。
「いっちゃだめぇ!!」と奏。
「それじゃあ・・・俺と渚が再開したときの話を聞いてもらおうかな。」
俺はこうやって切り出した。



渚が体から出ていってから、一周間俺は笑わなくなり、コミュニケーションもろくに取らなかった。
「はぁ。」
俺は渚と出会った時を考えていた。

「君は・・・星、好き?」
俺達が最初に交わした会話である。
「あ・・・うん。」
一目惚れだった。
「一緒に見よっか。」
その子は隣をポンポンと叩いた。
「ありがとう。」
俺は隣に座って寝転んだ。
「ふふふ・・私ね?星を見るのが好きなんだ。」
「俺も好きだよ。」
俺は女の子と目線会わないように行った。
しばらく沈黙が続き、先に切り出したのは渚だった。
「・・・私は玲瓏渚、よろしくね!」
振り向いた彼女の目には、涙が溜まっていた。
「あ・・・・」
「・・・それじゃ!私は行くよ!」
ひょいっと立った少女の後ろ姿を見て俺は叫んだ。
「ちょっと待って!」
「!」
渚は前を向いたまま止まった。
「俺は獅童伊織・・よろしくな!」
俺は笑顔で答えた。
「うんっ!!」
振り向いた直後に落ちた涙の粒は、この空のどんな星より輝いていた。



「っ!!・・・」
俺は部屋で一人泣いた。
涙が枯れるまでないた。
「・・・・・・・・・・・・・よし!」
俺は急に吹っ切れたように叫び、立ち上がった。
俺はバッグを持って走り出した。
「はぁはぁ」
俺は裏山へ向かいながらラジオをきいた。
「ーーー今日は雨は降らない予報です」
「・・・」
俺は踏切を越えて、神社まで来た。
「はぁ・・・はぁ。」
俺は俺は神社から獣道に入り、木々に間を駆け抜け、広い場所まで来た。
「・・・・・」
俺は誰もいない空間に語りかけた。
「渚・・・俺はもう、くよくよしないよ。
心配事も吹っ飛びそうだ。」
俺は広場の真ん中に寝転び、空を見上げた。
「渚!ありがとう!」
俺は綺麗で儚い星空に叫んだ。
「・・伊織・・・」
「・・・・・・・・!」
そこに居たのは、美しい髪に綺麗な白い肌・・・
「渚・・・・?」
「伊織ぃ!!!!」
渚は俺に抱きついてきた。
「渚・・・・」
俺は渚を優しく抱き止めた。
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