第十三話 誘拐された王女と+α
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。執務室までご同行願えますか?」
「今からですか?」
「ええ」
セアは激しく疑問を感じた。
侯爵は夜まで政務をおこなっているはずだ。
それを真昼間の今に・・・?
セアは警備兵に連れられ侯爵の執務室に連れてこられた。
すると侯爵が頭を抱えて座っていた。
セアは何事かあったなとあたりをつける。
「昨日の夜、空賊に殿下が誘拐された」
「空賊?」
「貴公と一緒にいた空賊だ」
どうやらバルフレアがアーシェを誘拐したようだ。
セアが見る限りではバルフレアは面倒事に首を突っ込むような奴ではないと思っていたが・・・。
「それで・・・俺と一体何の関係があるのでしょうか?」
まさかとは思うが俺まで同罪扱いで極刑とか嫌だぞ。
「彼らがどこに行ったか心あたりはないか?」
「ありません」
すると侯爵がハァとため息をついた。
「・・・手がかりは無しか。貴公以外は皆攫われてしまった」
「・・・・・・・・・・・え?」
「どうかしたか?」
「いや、俺以外全員誘拐されたのですか」
「そうだが?」
ヴァンめバルフレアについて行きやがったな。
というかこれどうするんだよ?
ミゲロさんにどう説明すればいいんだ?
セアは手で頭を押さえた。
「・・・・」
昨夜やっと面倒事が終わって帰れると思ったのに・・・
一夜明けたら面倒事が増えるとは・・・
「退室してもよろしいでしょうか?」
「かまわない」
「失礼します」
セアは侯爵に礼をして退室した。
そして肩が震えながら呟く。
「俺はもう知らんぞ・・・馬鹿弟子」
セアはヴァンとパンネロが誘拐されたことを無視してラバナスタに帰ることにした。
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