第十一話 脱出
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
戦艦リヴァイアサンの飛空挺発着所。
ここにギースは帝国兵数名と共にいた。
確かにここを押さえておけばセア達が艦載挺を奪ったとしても脱出は出来ない。
「残念ですな。ダルマスカ安定のために協力していただけるものと信じておりましたが・・・・」
そう言いながらギースがこちらに歩いてくる。
セア達が入ってきた扉から帝国兵が数十名入ってきた。
「まぁ、王家の証はこちらにある。よく似た偽者でも仕立てればよいでしょう」
ギースは魔法を唱え、右手の手のひらに火の玉を出現させる。
セアはギースを器の小さい奴と過小評価していたがギースはアルケイディア帝国に18人しかいないジャッジマスターの1人。
力が無ければその座に座る事は出来ない。
「貴女には・・・王家の資格も価値も無いッ!」
そう言ってギースは魔法を爆発させる。
だが魔法がかき消されてしまった。
「!」
ギースが驚いてパンネロの方を見た。
「なんなの・・・!?」
パンネロの手の中で人造破魔石が発光していた。
ラーサーから貰った人造破魔石がギースの魔法を吸収したのだ。
ルース魔石鉱でラーサーが普通の魔石とは逆に、魔力を吸収するっていう話を聞いたことをセアは思い出しその光景に納得した。
「破魔石か」
バルフレアも同じ事を思い出したのかそう呟いた。
アーシェは剣を抜いてギースに切りかかったがギースはそれを簡単に避けた。
「ご立派ですな。殿下! 名誉ある降伏を拒むとはまったくダルマスカらしい!」
そう言ってギースは腰の金色の剣を抜き、左手に分度器のような武器を持って構えた。
ギースの言葉を聞いてアーシェが怒気を含んだ声で叫ぶ。
「貴様になにがわかる!」
その光景を見てバッシュもギースに近づこうとするが帝国兵達に止められる。
バルフレアは銃でギースを狙い発砲したがそれにギースは剣でアーシェの剣を受け止めながら左手に持っている武器で銃弾を防御する。
フランも近くの帝国兵を蹴飛ばしているが帝国兵の数が多すぎる。
セアはギースとの距離が何メートルも離れているにも関わらずギースにめがけて剣を振り下ろした。
「ぐおっ!」
ギースの兜が吹き飛び、ひるんだ。
アーシェはギースがひるんでるのを見て剣を振る。
ギースは左手の武器でアーシェの剣を受け止めセアの方を見た。
(将軍ならともかく他に遠隔攻撃が使える奴がいるとは・・・)
遠隔攻撃。それは近接用の武器で遠距離攻撃するための技である。
空気中のミストを伝導させて攻撃するため直接攻撃する数分の一程度にまで弱体化するが空中の敵もしくは遠距離の敵を攻撃するのに有用である。
ギースはこれを警戒してバッシュにあたる帝国兵は多めにしていたがセアが使ってくるとは
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ