第十話 救出
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」
「そうかもね」
セアの呟きにフランが答えた。
「君が話しかけてくるとは珍しいね」
「そうかしら?」
そう言ってフランは走っていった。
セアもやれやれと首を振りながらあとに続いた。
警報音がなっている事もあって帝国兵とは結構あったが途中からいなくなった。
不思議に思っていると目の前に小さな少年と見知った少女がいた。
「ヴァン・・・!」
そう言ってパンネロはヴァンに抱きついた。
その様子をみてセアがニヤニヤ笑っていた。
「恥ずかしいからやめろ!!」
「なんでだよ? べつにいいじゃないか!」
セアに見られてるのが恥ずかしいのかヴァンが声を荒げたがセアは軽く受け流した。
パンネロはヴァンに抱きつくのをやめるとセアの方を向き
「セアさんもセアさんです! 一体一ヶ月も何処に行ってたんですか?」
「え? なにこの扱いの差・・・」
セアがパンネロにしかられてる横でラーサーがアーシェの方を見て言った。
「ギースが気づきました。早く脱出を」
そしてラーサーは隣にいるウォースラに目を移す。
「アズラス将軍ですね。僕と来てください。先回りして飛空艇を押さえましょう」
「正体を知った上で逃がすのか」
ウォースラの言葉を聞いたラーサーは再びアーシェに目線を移す。
「アーシェ殿下、あなたは存在してはならないはずの人です。あなたやローゼンバーグ将軍が死んだことにされていたのは・・・何かが歪んでいる証拠です。今後あなたがたが行動すれば・・・もっと大きな歪みが見えてくるように思えます。だから行ってください。隠れた歪みを明らかにしてください。私はその歪みを糾して、帝国を守ります」
【帝国を守る】・・・その言葉にアーシェは戸惑いを覚えたがまずは生きてここから出なくてはとラーサーの提案に承諾した。
「・・・わかりました」
その言葉に笑みを浮かべたラーサーだった。
「どうもな【ラモン】」
「・・・あの時はすみません」
ヴァンはからかい半分でビュエルバであった時のラーサーの偽名で呼んだのだがラーサーは後悔しているような声で答えた。
ラーサーはパンネロの方に向いた。
「パンネロさん、これ、お守りがわりに」
そいってラーサーは人造破魔石を渡した。
その様子を見てセアはパンネロを呼んだ。
「パンネロ?」
「なに?」
「まさかとは思うけどラーサーに惚れた?」
「ちょ、なに言ってるんですか!セアさん!」
そのパンネロの反応を見てセアは人の悪い笑みを浮かべてゲラゲラと笑った。
ラーサーもその場に居づらくなったのかアズラス将軍に話しかけた。
「い、行きましょうか。アズラス将軍」
「・・・」
そうしてラーサーはウォースラを連れ、逃げ
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