第七話 ビュエルバの反帝国組織
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の入り口にいるガイドに話しかけた。
「ターミナルで聞いたんだけど街中に侯爵を貶めるような演説している少年がいるって本当なんですね」
その台詞を聞いたガイドは顔を顰めた。
「ターミナルでも噂になっているのですか」
「ええ、なんでもロザリア帝国の工作員だとかなんだとか・・・」
「は?」
「え?」
「アルケイディア帝国の工作員って噂じゃないのですか」
「いや、俺が聞いたのは侯爵と帝国の関係を悪化させるって話だったけど?」
「・・・私が知っている噂と違いますね」
「まぁ噂なんて尾ひれがつくものだし信憑性なんてないみたいなものですよ」
「そうですね」
「そうだよ」
そう言ってセアは酒場の方へ歩いていった。
酒場に入るとバルフレア達が席に着いていた。
セアは無関係を装い酒場のカウンターにいる女性に話しかけた。
「酒をひとつ」
「はいよ」
「それにしても街中で変な演説してる少年の噂聞きました?」
「ええ」
「まったく馬鹿らしいですよね。彼がビュエルバの反帝国組織の一員だなんて」
「え!?」
女性が驚いた顔でセアを見る。
何故か周りの店員達も驚いたようにセアを見ているがセアは無視した。
バルフレア達もセアに変な視線を向けてきたがそれも無視。
セアは店員たちが自分を見てきた理由を思い当たり内心で笑いながら思い出すようにして話を続ける。
「確か帝国寄りの侯爵を排除する為にやってるって話でしたよ」
「・・・そう」
「そもそもビュエルバは独立国ですよ?反帝国組織なんかあるわけ無いじゃないですか!!」
「そうね」
そう言ってセアはカウンターから酒を受け取りバルフレア達が座っている隣のテーブルに酒を置いて座った。
そして酒の入ったボトルのフタを空け、ボトルを呷った。
20分程すると変な演説をしていた少年が黒いバンガに担がれて酒場に入ってきた。
セアはバッシュの方に目線を向けた。
流石は将軍。ただそれだけでセアが言いたいことを察したようだ。
バッシュはヴァンを担いだ黒いバンガに話しかけた。
「すまない。彼は私達の知り合いだが・・・彼がなにか?」
「なんだとじゃあ奥に入れ!」
黒いバンガがそういうと店員達がバルフレア達を囲む。
その様子を見ていたセアが自分の予想が当たっていたことを確信した。
ここが反帝国組織のアジトなのだ。
情報が集まる酒場が本拠地とはまた古典的な。
バルフレア達がここにいたのもヴァンが連れ去られたという情報が入手し易いからだ。
そしてセアはちゃっかり店員達の囲みの中に入った。
バルフレア達と一緒にセアも酒場の奥へ連れて行かれた。
そして黒いバンガが座っている人物へ話しかけた。
「連れてきたぜ、ハバーロ」
「似ても似つかんな」
「やっ
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