第七話 ビュエルバの反帝国組織
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何とか表情を保ちながら答えた。
そしてヴァンに
「よしヴァン、お嬢ちゃんを助けるためにも、やるだけやってこい。できるだけ人の多い場所でな」
「わかった!任しとけよ!」
「オンドール侯爵と接触できるかどうかはお前次第だ。俺達は酒場にいる。何かあったら戻ってこい」
そうしてヴァンは街の方に走っていった。
「流石は俺の弟子だ。師匠として嬉しい限りだ」
「本気で言ってるのか?」
バルフレアは呆れたような顔でセアを見た。
セアは顔に笑みを浮かべていた。
「さて弟子が頑張っているのに師匠がサボってる訳にもいかないか」
「まさかとは思うが君もヴァンと同じ事をするきか?」
バッシュは慌てたようにセアに問いかけた。
するとセアは手を振って
「いやいや、ただの弟子へのサポートだよ」
「何をする気だ?」
「ヴァンがあなたの真似をしているところでヴァンに関しての根も葉もない噂を流すんですよ」
「例えば?」
「ヴァンは帝国の間者だとかそんな噂だよ」
そう答えるとセアも街の方へ歩いていった。
その後姿を見ながらフランはバルフレアに話しかけた。
「師匠があれだと弟子はああなるのかしら」
「・・・」
バルフレアはまたため息を吐いていた。
街の十字路の中心でヴァンがポーズを決めながら大声で叫んでいた。
「バッシュは生きているぞ!」
それを聞いたビュエルバのガイドがヴァンになにか言おうと近づいていくとヴァンは走っていた。
セアはヴァンになにか言おうとしたガイドへ話しかけた。
「まったく変な奴がいるものですね」
「ほんとうですね」
ガイドが同意してきた。
「そういえばあの少年さっきジャッジとなにか話してましたよ」
「え!?」
ガイドがおどろいてセアを見る。
セアはびっくりしたという演技をしながらガイドに話しかけた。
「いや、魔石鉱の所で金ぴかの鎧を着たジャッジと話してるのを見たんです」
「金ぴかの鎧ってそれってジャッジマスター・ギースじゃないですか?」
あの金ぴか鎧がジャッジマスターだとはセアは解っていたが名前がギースということはこの時初めて知った。
「そういやジャッジの紋章が入ったマントを着けていたような・・・」
そう言ってセアは頭をひねる真似をしてガイドに話しかけた。
「ま、俺は別に政治なんかに興味がありませんからね」
そう言ってセアはターミナルの方へ歩いていった。
そこで暫く待っているとヴァンが走ってきて大声で叫んだ。
「オンドール侯の発表は嘘っぱちだ!」
そういってるところビュエルバの警備兵に見つかりヴァンが警備兵に説教されていた。
その様子にセアは軽く笑みを浮かべたが直ぐに消しターミナル
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