第六話 誘拐犯に制裁を!
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バッカモナンは予想以上にあっさり仕留められたのに少し拍子抜けした。
するとセアが剣を持っていた右腕が動きバッカモナンの左腕を切りとばした。
「がああぁぁぁぁぁあああ!!!」
「馬鹿・モナンね・・・変わった名前だ」
セアは左肩から胸のあたりまで切り込まれていたがその表情は笑っていた。
手下のバンガ達は恐怖にかられ一目散に逃げ出した。
「喧嘩売ってきておいて・・・逃げるんじゃないよ」
そういってセアは魔法を唱え出した。
するとセアを中心に魔方陣が形成されそこから凄まじい勢いで炎が出て逃げていったバンガ達を襲った。
「「「ぎいぃぃぃぃやゃあああぁぁああぁあ!!!!!」」」
その叫び声が弱くなったところでセアは使った魔法を止めた。
彼らは黒焦げになったが耳を済ませるとうめき声が微かに聞こえる。
一応彼らは生きてはいるようだ。
そしてセアは倒れて呻いているバッカモナンに近づいた。
「二度と俺達に手を出すなよ? でなきゃ・・・ここであなたは死にますよ?」
そういってセアは剣でバッカモナンに{ポイズン}と{ブライン}の魔法を使った。
別に対象に猛毒をかける{ポイズン}だけでもいいような気がするが対象の目をつぶす{ブライン}も使った方が恐怖感を演出できると思いセアはその魔法をかけた。
実際効果は抜群でバッカモナンは恐ろしくて仕方が無かった。
左肩からは血が出ている。そして体がしんどくて仕方がない。目は何も見えず死に掛けているように思える。
「あ・・・・あああああうううう!」
「いいかい?」
「解った! 止めてくれえぇ!!!」
「じゃあ俺達のことを忘れろよ?」
「ああ、解った!」
その言葉を聞いてセアはバッカモナンの異常状態をとこうと思ったがちょっとものたりなかった為、最後に{コンフュ}の魔法を使った。
その効果は対象を混乱状態にする。
「あはぁぁがあ!ぐはぁげぇあ?おざがはぁあ!」
バッカモナンは変な声で叫び出した。
周りの黒焦げになった手下たちもセアによって様々な異常状態を付加され、バッカモナンと同じように自分たちのことを忘れるように誓わせた上で{コンフュ}を唱えていき全員が混乱状態になると数分放置した。
聞こえてくる悲鳴にセアは満足し失われた魔法を使用してバッカモナン達を元通りにし自分達に関する記憶を消し飛ばした。
「あれ?ここどこだ?」
バッカモナンが辺りを見渡す。周りのバンガ達も状況が解らず辺りを見回している。
それを見てセアが優しい笑みを浮かべ明るい声でバッカモナンに話しかけた。
「ここはルース魔石鉱ですよ」
「なンで俺が魔石鉱なんかにいるんだ?」
「大方酒場で酔っ払ってきたんでしょう俺がここに来た時なんかあなた方ここで寝てまし
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